NGTNさんのブログ
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週末まとめ -2/7/2009-
※ブログがシステム障害なので、一時的にこちらに書きます。
※週末に書いたエントリーもついでに載せておきます。
週間では、ダウは+3.5%、ナスダック指数は+7.8%、S&P500は+5.2%でした。米株は、週の前半は上がったり下がったりでしたが木曜金曜に連騰して、週ベースでは一ヶ月振りの上昇となりました。週の後半は、9日(月)に発表予定の新たな金融安定化策や8000億ドル規模の景気刺激策への期待感から連騰しました。ハイテク株が強かったためナスダック指数の上昇率が高く、ナスダック指数は今年に入ってからの騰落率がプラスになりました。ハイテクは、製造業や金融ほど業績へのダメージがなく景気回復時には業績が伸びることが期待され、また景気刺激策のITインフラ整備の恩恵を受けることも期待されるので、最近は強い動きになっているようです。
今週発表された個人支出、新車販売、ISM製造業・非製造業景況指数、雇用統計などの経済指標は、いずれも相変わらず悪い内容でした。金曜日に発表された雇用統計は、非農業部門の雇用者数は前月比で59.8万人減、失業率は前月比+0.4%の7.6%となり、市場予想を上回る悪化でした。ただ、週後半の株式市場は地合いが良かったため、悪い雇用統計が景気刺激策の成立を後押しするとの解釈で悪材料視はされませんでした。
週末に米地銀3行が破綻し、今年に入り破綻した米銀は合計で9行になりました。2007年は3 行、2008年は25行が破綻しました。大手銀では、バンカメが水曜日に追加損失&国有化の懸念で大幅安になり、金曜日にはCEOが国有化の懸念を否定したことから大幅高となりました。米金融機関は全体で見れば債務超過に等しいという指摘もあり、バランスシート上の不良資産は実際の価値よりもかなり高く評価しているとの見方が優勢です。また、クレジットカードローンや商業不動産関連の資産など住宅ローン以外の資産も、景気の悪化に伴い劣化してことが予想されるので、引き続き今年も苦しい状況が続きそうです。(そして問題をばら撒き続けそうです。)
9日に新たな金融安定化策が発表される予定ですが、期待感&ショートカバーでイベント日前に上げて、当日以降は出尽くしで下げる、というパターンになるのか、それとも上昇が続くのか。最近は、期待上げ⇒出尽くし下げ⇒ガッカリ感が漂う相場、というパターンが多かった印象なので、それを打ち破れるのか注目ですね。
日本
週間では、日経平均は+1.0%、TOPIXは-0.4%でした。日経平均の一週間の動きは、-120円、-48円、+213円、-89円、+127円と、落ち着いた動きでした。為替が円安に振れたため、値嵩輸出株の影響が大きい日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率よりも高かったです。
今週も多くの企業が業績下方修正を発表しました。主なところを挙げると、ダイハツ、三菱電機、三井物産、デンソー、パナソニック、マツダ、ミツミ電機、ニコン、東京エレクトロン、シャープ、オリンパス、そして最終赤字に転落したトヨタ。日経平均予想EPSは221円まで下がっています。PERは36.5倍です。
今週は、輸出銘柄、景気敏感株が強かったです。特にバルチックドライ指数の上昇で海運株が買われました。業績下方修正を発表した銘柄もヒステリックに売られるケースは少なかったです。対照的にディフェンシブ株は弱かったです。
米株も上昇してきていますし、ドル円も結構円安に戻りましたし、上昇局面になりそうな感じです。ただ、アノマリーが気になるんですよね。2月中旬はファンドの四半期締めの解約売り、2月下旬~3月上旬は国内機関投資家のポジション整理で、株式市場の需給が悪いことが多いので。
あと、ファンダメンタルベースで考えると、「世界全体の景気が回復軌道に乗る」ことが期待されるのなら、日本株も上がると思います。「インパクトのある景気刺激策をやった国の景気が下支えされる」ことへの期待なら、中国やアメリカだけ株価が上がると思います。今までのように、単純に米株+為替で日経平均の株価が決まってくるのか、それとも米株との連動性が薄れてくるのか。これも今年の注目ポイントだと思います。BRICsの株価の動きも結構ばらけてきましたし、今年は国ごとに結構違った株価の動きになる気がします。
為替
木曜、金曜に、株高によるリスク回避姿勢の緩和で円が売られました。ポンドはリバウンドしています。ドルは、財政悪化懸念(ドル安)、景気回復期待(ドル高)、リスク回避姿勢の緩和(ドル安)の各ファクターがどう効いてくるのか興味深いです。今のところドル高を維持していますね。
商品
全体的に小動き。ゴールドはドルの動きを見ながら迷い気味な感じです。バルチックドライ指数が急激に戻しています。景気良くなるのかな?
今週の予定
9日(月)
12月貿易収支(日)
12月機械受注(日)
1月景気ウォッチャー調査(日)
DOWA/日産自動車/凸版印刷/オリックス決算発表
10日(火)
1月消費者態度指数(日)
鹿島/ダイキン/キリン決算発表
11日(水)
日本休場(建国記念の日)
12月貿易収支(米)
12日(木)
1月小売売上高(米)
コカコーラ決算発表
ヤマハ発動機/太陽誘電/パイオニア/横浜ゴム決算発表
13日(金)
2月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
電通/板硝子/三井住友海上決算発表
※週末に書いたエントリーもついでに載せておきます。
週間では、ダウは+3.5%、ナスダック指数は+7.8%、S&P500は+5.2%でした。米株は、週の前半は上がったり下がったりでしたが木曜金曜に連騰して、週ベースでは一ヶ月振りの上昇となりました。週の後半は、9日(月)に発表予定の新たな金融安定化策や8000億ドル規模の景気刺激策への期待感から連騰しました。ハイテク株が強かったためナスダック指数の上昇率が高く、ナスダック指数は今年に入ってからの騰落率がプラスになりました。ハイテクは、製造業や金融ほど業績へのダメージがなく景気回復時には業績が伸びることが期待され、また景気刺激策のITインフラ整備の恩恵を受けることも期待されるので、最近は強い動きになっているようです。
今週発表された個人支出、新車販売、ISM製造業・非製造業景況指数、雇用統計などの経済指標は、いずれも相変わらず悪い内容でした。金曜日に発表された雇用統計は、非農業部門の雇用者数は前月比で59.8万人減、失業率は前月比+0.4%の7.6%となり、市場予想を上回る悪化でした。ただ、週後半の株式市場は地合いが良かったため、悪い雇用統計が景気刺激策の成立を後押しするとの解釈で悪材料視はされませんでした。
週末に米地銀3行が破綻し、今年に入り破綻した米銀は合計で9行になりました。2007年は3 行、2008年は25行が破綻しました。大手銀では、バンカメが水曜日に追加損失&国有化の懸念で大幅安になり、金曜日にはCEOが国有化の懸念を否定したことから大幅高となりました。米金融機関は全体で見れば債務超過に等しいという指摘もあり、バランスシート上の不良資産は実際の価値よりもかなり高く評価しているとの見方が優勢です。また、クレジットカードローンや商業不動産関連の資産など住宅ローン以外の資産も、景気の悪化に伴い劣化してことが予想されるので、引き続き今年も苦しい状況が続きそうです。(そして問題をばら撒き続けそうです。)
9日に新たな金融安定化策が発表される予定ですが、期待感&ショートカバーでイベント日前に上げて、当日以降は出尽くしで下げる、というパターンになるのか、それとも上昇が続くのか。最近は、期待上げ⇒出尽くし下げ⇒ガッカリ感が漂う相場、というパターンが多かった印象なので、それを打ち破れるのか注目ですね。
日本
週間では、日経平均は+1.0%、TOPIXは-0.4%でした。日経平均の一週間の動きは、-120円、-48円、+213円、-89円、+127円と、落ち着いた動きでした。為替が円安に振れたため、値嵩輸出株の影響が大きい日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率よりも高かったです。
今週も多くの企業が業績下方修正を発表しました。主なところを挙げると、ダイハツ、三菱電機、三井物産、デンソー、パナソニック、マツダ、ミツミ電機、ニコン、東京エレクトロン、シャープ、オリンパス、そして最終赤字に転落したトヨタ。日経平均予想EPSは221円まで下がっています。PERは36.5倍です。
今週は、輸出銘柄、景気敏感株が強かったです。特にバルチックドライ指数の上昇で海運株が買われました。業績下方修正を発表した銘柄もヒステリックに売られるケースは少なかったです。対照的にディフェンシブ株は弱かったです。
米株も上昇してきていますし、ドル円も結構円安に戻りましたし、上昇局面になりそうな感じです。ただ、アノマリーが気になるんですよね。2月中旬はファンドの四半期締めの解約売り、2月下旬~3月上旬は国内機関投資家のポジション整理で、株式市場の需給が悪いことが多いので。
あと、ファンダメンタルベースで考えると、「世界全体の景気が回復軌道に乗る」ことが期待されるのなら、日本株も上がると思います。「インパクトのある景気刺激策をやった国の景気が下支えされる」ことへの期待なら、中国やアメリカだけ株価が上がると思います。今までのように、単純に米株+為替で日経平均の株価が決まってくるのか、それとも米株との連動性が薄れてくるのか。これも今年の注目ポイントだと思います。BRICsの株価の動きも結構ばらけてきましたし、今年は国ごとに結構違った株価の動きになる気がします。
為替
木曜、金曜に、株高によるリスク回避姿勢の緩和で円が売られました。ポンドはリバウンドしています。ドルは、財政悪化懸念(ドル安)、景気回復期待(ドル高)、リスク回避姿勢の緩和(ドル安)の各ファクターがどう効いてくるのか興味深いです。今のところドル高を維持していますね。
商品
全体的に小動き。ゴールドはドルの動きを見ながら迷い気味な感じです。バルチックドライ指数が急激に戻しています。景気良くなるのかな?
今週の予定
9日(月)
12月貿易収支(日)
12月機械受注(日)
1月景気ウォッチャー調査(日)
DOWA/日産自動車/凸版印刷/オリックス決算発表
10日(火)
1月消費者態度指数(日)
鹿島/ダイキン/キリン決算発表
11日(水)
日本休場(建国記念の日)
12月貿易収支(米)
12日(木)
1月小売売上高(米)
コカコーラ決算発表
ヤマハ発動機/太陽誘電/パイオニア/横浜ゴム決算発表
13日(金)
2月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
電通/板硝子/三井住友海上決算発表
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