●バフェット氏が米鉄道株購入した背景は？－中国紙が分析

[曹操さん]

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが12月に入り米鉄道大手ＢＮＳＦ社の株式200万株を買い増したとについて、国泰君安証券の孫利萍アナリストは、バフェット氏が米鉄道株に投資した背景を分析した。22日付で新浪網が伝えた。背景は3つ。1つ目に1980年代に産業規制が緩和されて以降の米鉄道業の強い成長力、2つ目に空輸、道路輸送に比べた燃料コストの安さを挙げた。また3つ目として、03年以降に中国からの貨物が増えたことによる米国の地上輸送構造の変化を指摘。鉄道輸送への需要が大幅に増え、輸送料金は平均25％上昇し、鉄道貨物会社の収益力を向上させた。同アナリストによると、中国の鉄道輸送業は、収益力低下、輸送シェア縮小といった米鉄道業がかつて経験した問題に直面している。鉄道業への投資不足が鉄道網の建設を遅らせ、中国経済の発展に不釣り合いな構図をもたらした。同アナリストは、中国政府のインフラ投資拡大による景気対策や、鉄道業の市場開放度の拡大が、バフェット氏の「買い判断」と同じ条件を中国の鉄道セクターにもたらす可能性があると分析した。（サーチナより）