映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NY悪材料でも上昇

26日の日経平均は8213.22(-110.71)と小幅下落。転換線8087のすぐ上、基準線8258のすぐ下で、基準線、転換線も横ばいになり、三角持合が煮詰まってきている。日足RCIは底打ちしており、日足MACDはシグナルとからんでいる状況。週足のRCIも底打ちしており、上に離れることを期待したいが、週足の転換線はまだ下落中であくまで下降トレンドで、予断は禁物というところか。

NYダウは、8726.61(+247.14)。水準としては、基準線8551をついに上抜けてきて、リバウンドの領域に入ってきた。日足RCIもはっきりと底打ちして上昇しており、MACDもマイナスながら、シグナルを上抜けてきているので、目先は戻しの局面と思われる。個人消費が悪く、住宅の着工件数も悪化しつつあるにもかかわらず上昇。悪材料は一応織り込みずみで、ボルカー前FRB議長を動員したオバマ次期政権の経済対策への期待が膨らんでいる格好だ。

しかし東京の大きな問題は、為替だ。ドル円は94円につっこんだが少し戻して、95円台前半。日足の基準線97.17に挑戦して失敗、下落しており、転換線95.83も下抜け、21日の安値93.58を試す動き。週足は転換線99基準線101の遥か下であり、基調はドル安。週足RCIは底打ちしているので、10月31日の安値91.93を下抜ける迫力はなさそうだと思うが、一方ドル高がすすんでゆくような気配は今のところない。

結局、為替の動きをみると、アメリカの金融不安を財政で支え、アメリカの不況を財政出動でのりきるというオバマ政権のシナリオは、財政赤字を膨張させるという懸念と裏腹であることを市場がなお不安視しているということではないだろうか。オバマ政権で景気が上向くかどうかは、まだ分からないが、財政が悪化することは確実なので、期待の一方で、不安が去らずドル高にはなかなかならない。しかし輸出立国日本としては、ドル安では、商売が厳しいから、アメリカが政策期待でNYダウを買っても、日本の日経平均の戻りは相対的には鈍く、神経質になるのであろうか。
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