まはいさんのブログ

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エクソンモービル シェール革命再び

石油資源業界は、様々な指標が 2014年の最高値水準に達しようとしています。
2014年と言えば、アメリカのシェール革命をサウジアラビアが増産で潰した年でもあります。
この10年を振り返ったうえで、利益確定の方針を決めます。

原油 10年チャート ↓ クリックで拡大

シェール革命
2013年にオバマ政権下で探鉱が本格化し、アメリカ合衆国が化石燃料埋蔵量で世界一位となりました。
シェール革命による供給拡大は需要拡大に釣り合っていたため、原油相場は $100 程度で均衡していました。
サウジ増産
2014年にサウジアラビアが原油価格を一気に半額まで切り下げました。
それによりシェール権益は減損に追い込まれ、シェール革命は勢いを失いました。
イラン禁輸
トランプ政権はイラン産原油の禁輸を同盟国に求め、2018年のトランプ政権によるイランとの核合意の一方的放棄を挟んで、供給不足による原油価格の値騰がりが続きました。
アメリカのシェールガスが息を吹き返そうとした矢先、2018年11月にOPECプラスが増産に合意して、いったん原油価格は落ち着きます。
コロナ禍
2020年、コロナ禍の需要減少により、原油価格は急落しました。
OPECの段階的な減産により需要減少に供給減少が追い付き、2021年には原油価格はコロナ禍の前に回復しました。
ロシア禁輸
2022年、ウクライナへ侵攻したロシアへの制裁として、ロシア禁輸が進行中です。

Exxon Mobil 10年チャート ↓ クリックで拡大

Exxon Mobil は、原油相場の下落には耐性が高いですが、需要減少には対処できませんでした。2020年12月期は赤字転落しました。しかし、2021年12月期は原油価格の上昇で黒字転換しています。
2020/10/30、$32.16 で大きく買増したので、過去の高値掴みを解消して含み益に転じています。

シェール革命再び
石油企業が持つシェール権益は、2014年の最高値を超えた評価額となっており、シェールガス産出を再開できる水準まで原油価格が上昇しています。
2014年のサウジ増産のように、エネルギー市場の覇権を巡ってOPECが増産して石油価格は下落に転じると見立てています。
ただし、OPECがロシア禁輸の評価を固めるには、イラン禁輸の評価に費やしたおよそ1年よりも長い時間が必要と見立てています。
とは言え、サウジアラビアはシェール革命の復活を防ぐために、これ以上の原油価格高騰を防ぐ程度の増産を続けると見立てています。

石油株投資方針
商品投資の代わりに石油株へ投資するのが基本方針です。
地政学リスク分散のために Exxon Mobil  Shell の2銘柄へ投資していました。しかし、この分散投資は考え違いで無駄でした。
Exxon Mobil のみを保有で十分と考えています。
しかし、原油価格と需要の頭打ちが近いと見立てています。
Exxon Mobil の保有は、財産の分散投資として維持します。
しかし、 Exxon Mobil は 2014年の高値に迫っており、株価上昇に反比例して配当利回りも低下したので、いったん一部の利益確定を図ります。
配当利回りと、これまでの投資額の全額回収を勘案して、$107.41 で 20株 を指値売りに出します。

保有銘柄の状況2022.6.3 ↓ クリックで拡大


Exxon Mobil が、もう一つの資源株三井物産のように投資回収出来れば嬉しいです。
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