NGTNさんのブログ
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週末まとめ -11/23/2008-
★アメリカ
週間では、ダウは-5.3%、ナスダック指数は-8.7%、S&P500は-8.4%でした。ダウは、月曜は-223ドル、火曜は+151ドル、水曜は-427ドル、木曜は-445ドル、金曜は+494ドルと相変わらずボラの高い相場が続いています。VIX指数は、木曜の下落の際に再び80超えを記録しました。各株価指数は、週ベースでは3週続落です。ファンドの換金売りが出やすい時期なので需給が悪いせいもあるのでしょうけど、出てくるニュースも悪いものばかりですね。アノマリーからすると来週から需給がよくなりそうですが、ファンダメンタルズとセンチメントが悪いですからどうなることやら。
金曜に大幅上昇したのは、次期米財務長官にガイトナーNY連銀総裁が指名されそうだと伝えられたことが要因です。ベアスタやAIGの救済に関わってきたガイトナー氏の手腕への期待は高いようです。ガイトナー氏と並んで次期財務長官候補だったサマーズ元財務長官は、来年はホワイトハウスで何か役職について、2010年に任期切れが切れるバーナンキFRB議長の後を引き継ぐことが検討されているようです。
運転資金が十分でなく破綻の恐れもある米自動車メーカーを政府が救済するかどうかの決定は、12月に先延ばしになりました。自動車メーカーは12/2までに再建案を提出し、これを受けて議会が12/8から検討するようです。政府からの融資が受けられない場合、ビッグスリーのうち1つは年内に破綻するとも言われています。これらは取引先や労働者への影響も大きいですが、CDSの影響も大きいので、もし破綻することになったら大変なことになります。
今週は金融株の下落がすごかったです。画像2左下は大手金融機関の一週間の株価チャートです。citiは今週だけで60%も下落していますね。金融株の下落は、金融不安も大きいのでしょうけど、TARPによる不良資産買い取りの可能性が低くなったことにより経営に不安があれば直接資本注入され株主価値が希薄化することが懸念されているのでしょう。citiは、政府による救済、資産売却、身売りの可能性が言われています。今のところはどの方向なのかはっきりしていないようです。
商業用不動産ローンの焦げ付きが増えてきたり、クレジットカード業界も記録的な損失を見込んでいたりと、色々なところで火の手が上がっています。金融機関も実体経済もしばらく厳しそうです。
今週は、長期金利の低下が目立ちました。PPI、CPIの急低下によってデフレ懸念が出てきているようです。それと株安による質への逃避ですね。GSが、米10年債利回りの目標を2009年1Qエンドまでに2.75%という予想を出していました。まあでも、債券が強いのは来年までだと思います。今の大幅な金融緩和と財政支出の反動で、景気が回復する時(2010年くらいかな)には結構なインフレになりそうなので、債券は今年来年は良くても、それからあとはマズイ投資先になると思います。外貨の定期預金など含めて、利回りが固定されている金融商品全般の長期物には投資しない方が良いでしょうね。
★日本
週間では、日経平均は-6.5%、TOPIXは-5.2%でした。日経平均は、水曜日までは米株の弱さの割に下げ渋る感じでしたが、木曜にギブアップ。その晩の米株が大幅続落で金曜もひどいことになるかと思いきや、年金買いとショートカバーでプラス引け。全体的には、日経平均、TOPIXの動きは、米株の弱さや円高進行を考えると結構頑張っている気がします。投資部門別売買動向を見ると、外国人売りを国内年金と個人が受け止めている感じです。
業種別では、オフィス賃料の下落が伝えられたことにより不動産株が大幅下落。アメリカの金融株が弱かったので、日本の銀行や証券も弱かったです。株価下落の評価損やCDO保証業務での支払備金の計上によって決算が大幅減益となった保険株も売られました。ディフェンシブ買い相場に加えて、円高・原油安メリットのある電力株が強かったです。世界的な景気の急減速の影響をもろに受ける外需も厳しいですが、内需も景気悪化の影響が大きい不動産・証券・銀行・保険・百貨店などは厳しいですね。
★為替
円高進行。一時的なものじゃなくて、レンジが切りあがった感じがします。1ドル98円台まで戻すのもなかなか難しそう。ユーロ、ポンドは相変わらず弱いです。欧州はまだどんどん利下げするんでしょうね。
★商品
原油価格(WTI)は50ドル割れ。4ヶ月で1/3になりました。実需も弱いし、投資マネーも引いているでしょうから、しばらくは原油価格は弱そうです。投資マネーの視点で見ても、高値から4ヶ月程度では日柄調整が足りません。数年単位でみれば、今の原油安でおそらく油田などの開発が下火になっているでしょうから、景気が回復して再度需要が増え出すと供給が追い付かなってまた原油価格が急騰する可能性があります。今のじゃぶじゃぶマネーの反動もありそうですし。
★今週の予定
24日(月)
日本休場
10月中古住宅販売(米)
25日(火)
11月消費者信頼感指数(米)
11月リッチモンド連銀製造業指数(米)
9月S&Pケース・シラー住宅価格指数(米)
26日(水)
10月個人支出(米)
10月PCEデフレータ(米)
10月耐久財受注(米)
11月シカゴ購買部協会景気指数(米)
10月新築住宅販売件数(米)
27日(木)
米国休場(Thanksgiving Day)
28日(金)
10月全国CPI(日)
10月鉱工業生産・速報(日)
米国半日立ち会い
週間では、ダウは-5.3%、ナスダック指数は-8.7%、S&P500は-8.4%でした。ダウは、月曜は-223ドル、火曜は+151ドル、水曜は-427ドル、木曜は-445ドル、金曜は+494ドルと相変わらずボラの高い相場が続いています。VIX指数は、木曜の下落の際に再び80超えを記録しました。各株価指数は、週ベースでは3週続落です。ファンドの換金売りが出やすい時期なので需給が悪いせいもあるのでしょうけど、出てくるニュースも悪いものばかりですね。アノマリーからすると来週から需給がよくなりそうですが、ファンダメンタルズとセンチメントが悪いですからどうなることやら。
金曜に大幅上昇したのは、次期米財務長官にガイトナーNY連銀総裁が指名されそうだと伝えられたことが要因です。ベアスタやAIGの救済に関わってきたガイトナー氏の手腕への期待は高いようです。ガイトナー氏と並んで次期財務長官候補だったサマーズ元財務長官は、来年はホワイトハウスで何か役職について、2010年に任期切れが切れるバーナンキFRB議長の後を引き継ぐことが検討されているようです。
運転資金が十分でなく破綻の恐れもある米自動車メーカーを政府が救済するかどうかの決定は、12月に先延ばしになりました。自動車メーカーは12/2までに再建案を提出し、これを受けて議会が12/8から検討するようです。政府からの融資が受けられない場合、ビッグスリーのうち1つは年内に破綻するとも言われています。これらは取引先や労働者への影響も大きいですが、CDSの影響も大きいので、もし破綻することになったら大変なことになります。
今週は金融株の下落がすごかったです。画像2左下は大手金融機関の一週間の株価チャートです。citiは今週だけで60%も下落していますね。金融株の下落は、金融不安も大きいのでしょうけど、TARPによる不良資産買い取りの可能性が低くなったことにより経営に不安があれば直接資本注入され株主価値が希薄化することが懸念されているのでしょう。citiは、政府による救済、資産売却、身売りの可能性が言われています。今のところはどの方向なのかはっきりしていないようです。
商業用不動産ローンの焦げ付きが増えてきたり、クレジットカード業界も記録的な損失を見込んでいたりと、色々なところで火の手が上がっています。金融機関も実体経済もしばらく厳しそうです。
今週は、長期金利の低下が目立ちました。PPI、CPIの急低下によってデフレ懸念が出てきているようです。それと株安による質への逃避ですね。GSが、米10年債利回りの目標を2009年1Qエンドまでに2.75%という予想を出していました。まあでも、債券が強いのは来年までだと思います。今の大幅な金融緩和と財政支出の反動で、景気が回復する時(2010年くらいかな)には結構なインフレになりそうなので、債券は今年来年は良くても、それからあとはマズイ投資先になると思います。外貨の定期預金など含めて、利回りが固定されている金融商品全般の長期物には投資しない方が良いでしょうね。
★日本
週間では、日経平均は-6.5%、TOPIXは-5.2%でした。日経平均は、水曜日までは米株の弱さの割に下げ渋る感じでしたが、木曜にギブアップ。その晩の米株が大幅続落で金曜もひどいことになるかと思いきや、年金買いとショートカバーでプラス引け。全体的には、日経平均、TOPIXの動きは、米株の弱さや円高進行を考えると結構頑張っている気がします。投資部門別売買動向を見ると、外国人売りを国内年金と個人が受け止めている感じです。
業種別では、オフィス賃料の下落が伝えられたことにより不動産株が大幅下落。アメリカの金融株が弱かったので、日本の銀行や証券も弱かったです。株価下落の評価損やCDO保証業務での支払備金の計上によって決算が大幅減益となった保険株も売られました。ディフェンシブ買い相場に加えて、円高・原油安メリットのある電力株が強かったです。世界的な景気の急減速の影響をもろに受ける外需も厳しいですが、内需も景気悪化の影響が大きい不動産・証券・銀行・保険・百貨店などは厳しいですね。
★為替
円高進行。一時的なものじゃなくて、レンジが切りあがった感じがします。1ドル98円台まで戻すのもなかなか難しそう。ユーロ、ポンドは相変わらず弱いです。欧州はまだどんどん利下げするんでしょうね。
★商品
原油価格(WTI)は50ドル割れ。4ヶ月で1/3になりました。実需も弱いし、投資マネーも引いているでしょうから、しばらくは原油価格は弱そうです。投資マネーの視点で見ても、高値から4ヶ月程度では日柄調整が足りません。数年単位でみれば、今の原油安でおそらく油田などの開発が下火になっているでしょうから、景気が回復して再度需要が増え出すと供給が追い付かなってまた原油価格が急騰する可能性があります。今のじゃぶじゃぶマネーの反動もありそうですし。
★今週の予定
24日(月)
日本休場
10月中古住宅販売(米)
25日(火)
11月消費者信頼感指数(米)
11月リッチモンド連銀製造業指数(米)
9月S&Pケース・シラー住宅価格指数(米)
26日(水)
10月個人支出(米)
10月PCEデフレータ(米)
10月耐久財受注(米)
11月シカゴ購買部協会景気指数(米)
10月新築住宅販売件数(米)
27日(木)
米国休場(Thanksgiving Day)
28日(金)
10月全国CPI(日)
10月鉱工業生産・速報(日)
米国半日立ち会い
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映像は、ザ・ベストテンの変な演出に近いものを感じました・・・。