日本百貨店協会から５月の全国百貨店売上高概況が発表された。５月の売上高は店舗調整後で前年同月比２．７％減。３か月連続マイナスとなった。５月は中旬以降の気温低下や週末毎の雨天など不順な天候が影響して、衣料品を中心とした夏物商材が低調だったほか、景気の先行き不安やガソリン・加工食品に象徴されるインフレ懸念など、個人消費にとって厳しい環境与件（生活防衛意識の高まり）もあり、一部を除き地区別にも商品別にも、多くの分野で前年実績を上回ることができなかった。同時に発表された５月の東京地区百貨店売上高は前年同月比２．３％減。３か月連続マイナスとなった。