［東京　１日　ロイター］　ダイハツ工業＜7262.T＞は１日、２０１０年４―１２月期の連結営業利益が前年同期比２．８倍の７０９億円になったと発表した。

　インドネシアやマレーシアなど海外販売が好調に推移。４─１２月期の営業利益として過去最高を記録。通期で過去最高だった０８年３月期の業績（６５２億円）も９カ月で上回った。通期予想に対する進ちょく率は８６．５％。

　１０年４─１２月期はインドネシア、マレーシアの販売増加が寄与したほか、国内はエコカー減税や補助金が追い風となった。インドネシアの販売は前年同期比５４．４％増の９万１０００台。乗用車や商用車の販売が伸びた。インドネシアは金融危機後の景気後退からの回復も早く、市場全体で５１．６％増と拡大している。マレーシアでの販売台数は同１４．９％増となった。

　１１年３月期の連結営業利益予想は前年比２．０倍の８２０億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト１８人の予測平均値９１２億円を１０．１％下回っている。内川重信執行役員は通期見通しを据え置いた理由について「１─３月の国内販売や、インドネシアの勢いが継続するかといったことが不透明」と説明した。　

　一方、４─１２月の国内販売は同１．６％増の４２万１０００台だった。１１年１─３月の軽自動車市場について、内川執行役員は「前年同期比マイナス８％程度の水準になると思われるが、ダイハツとしては新型『ムーヴ』などの販売効果でそれを上回るマイナス５％程度の台数を確保していきたい」と語った。

（ロイター日本語ニュース 杉山健太郎）

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