日本百貨店協会から４月の全国百貨店売上高概況が発表された。売上高は店舗調整後で前年同月比３．７％減。２６か月連続の前年同月比マイナスだが、減少率は２か月連続で３％台とほぼ横這いに推移した。

４月は、季節外れの降雪を含めた記録的な悪天候と気温低下の影響から、回復傾向にあった主力の衣料品分野で春物や初夏物のプロパー商材が苦戦を強いられたが、企業業績の改善を背景とした株価上昇による資産効果によって、宝飾品・輸入雑貨など高額品に関する富裕層消費が活性化していること、さらには地方物産展や菓子類が好調な食料品が１５か月ぶりにプラスに転じたことなどが下支えし、売上減少幅は３％台で収まる結果となった

同時に発表された４月の東京地区百貨店売上高は前年同月比４．９％減。２６か月連続マイナスとなった。