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★合成の誤謬、誤謬の合成、、FRB利上げと金融情勢

 

FRBの利上げが景気にどう転ぶかは分からないが、フライング利上げになった場合、速やかに元に戻せるかはやや疑問。 FRBの信頼性を誤った方向で気にすることになるかも知れない。自己無謬性神話の落とし穴 

https://twitter.com/Reuters_co_jp/status/665208119627091969

https://twitter.com/jojyu/status/665251038610329600

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H78_T11C15A1FF1000/

https://twitter.com/jojyu/status/664856734029123584


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 各国の中銀で自己無謬性神話の合成が起きたら、それは再度のリーマンショックである。

 不良債権が世界(日米以外)に沢山残存してる現状ではそうなりうる。


 (欧州、中国で取られた)ショックを防ぐ金融緩和は、ショックを和らげる反面、不良債権処理を遅らせ大規模下方リスクを長期維持してしまう効果を持つ。


 ショックを起こし、一気呵成の不良債権処理をし(大規模公的資金注入で事後返済)、そうして大規模金融緩和、一時的財政出動(市場原理を歪めない失業者向けクーポン配布など)で立ち直っていくのがベストな方策なのかも、、、これはリーマン後、米国が取った方策。


 欧州・中国は不良債権処理(公的資金大規模注入)を進め、過剰設備廃棄を進め(中国!)、それをいやすための大規模緩和と失業対策を行うべきだろう。

 米国・日本は欧州・中国の大規模緩和に対し自国通貨高を防ぐべく、適正インフレ率維持の大規模金融緩和を行うべきだろう。


 実際には不良債権処理は漸進的で、金融機関と景気の足を引っ張る資本規制が先行しがちで、そのうえ、中国は過剰設備を法外安値輸出での他国焦土化政策で適正設備規模に化けさせようとしている。

 これに対し、米国はインフレ率不十分(=賃上げ不十分=雇用の質的拡大未発生)なのに利上げを急ぎ、日本の財務官僚・日銀官僚は増税目標政策で金融緩和抑制の円高政策を取り続けている。


 雇用拡大のメインが量的拡大(低賃金パートタイマー増大)で質的拡大(賃金上昇)でないということは、価格を上げられるほどの強い景気ではないということであり、それは依然、通貨高状態で金融緩和不足であることを意味している(現状は、中立レート=適正インフレ率=景気中立ではなく、依然、緩和側の金融政策が必要)


 利上げ初動は未だ低金利であり、普通は金融緩和的な状態とみなせる

 しかし、世界にあまた不良債権残存な状況ゆえ、世界第二の経済大国(中国)を筆頭に世界中が低金利超緩和の状況下では、今回米国利上げが金融緩和状態に該当するか不明である。

 米国の利上げが世界のドル流動性に変調をきたす可能性は皆無ではない

 実際、世界の金融市場ではこれまでにはない不可解な動きが見られる。


 米国の利上げはフライングになる可能性があり、日本は明確に金融緩和不足である。


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  http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXRFHX6VDKI901.html


  現在の世界経済の状況はネットバブル崩壊の2000年以降(リーマン前まで)やそれ以前とはかなり違う。 世界第二の経済大国の通貨安政策とそれに隣接する世界第三の経済大国の通貨高政策に加え(世界規模の巨大なデフレ圧力!)、世界的大規模不良債権の残存がある。 2000年以前はこの二つの問題はほぼなく、東アジア(日中周辺)に局所的に見られただけだった。 そのうえ、金融の自由化とシステムトレードの拡大が進んでいる。 過去の知見・経験を絶対視した金融政策は危険である。


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 日本の政治家・大学教授・マスコミに強く言いたい点だが、経済音痴なヒトは経済が生産と消費だけで回ってると誤解し、金融を虚業と言いがちであるお役所的な組織、労組組織、労組支配の組織の方々は(かりそめの)リスクオフの世界で生きてるのでそういう考えになりがち。政治家ですら世襲だったり官僚に丸め込まれるとそうなりがち


 ところが生産は生産リスクを請け負う金融が無ければ回らないこれが分かってないヒトが多い、、特に左翼、右翼の方々。 左翼思想・社会主義・共産主義の誤りはここにある


 経済は、金融(投資)、生産、消費で回っている

 金融がリスクに耐えきれず滞れば、こうした経済の循環に支障を来す。 不況になり、ショックが起きうる。


 金融が大規模リスク(大規模不良債権)に耐えて循環していくためには、リスクを軽減する金融緩和=大規模通貨供給が不可欠である。


 通貨供給増大=通貨価値低下(インフレ予想増大、資産価格上昇)により、通貨流動性拡大=貸し倒れリスク・投資リスクの低下=金融による通貨流動が機能=景気維持=通貨流動性拡大、、の好循環が保たれるからである。


 

(補足)合成の誤謬、誤謬の合成:

 合成の誤謬とは個々(ミクロ)の短期益追求がマクロの中長期益を損ない、ミクロの短期益も右肩下がりにしてしまう経済現象。

 一方、誤謬の合成とは、各国の中銀「官僚」が勝手に自分たちに設定している「無謬性神話」によって共倒れになる経済現象である。 これは当方の造語ですが特許権はありません。自由にお使いください

 

 

 

 

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