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グローセルのニュース
■グローセル<9995>の中長期成長戦略
(3) 次世代「STREAL」の取組みと今後の展開
「STREAL」自体も日々進化を続けている。現在の「STREAL」の特長は、低消費電力:3mW以下、測定分解能:1με、小型チップ:2.5mmであることから、低消費電力でIoTを始めとする様々なアプリケーションに対応が可能である。さらに今後、フルデジタル補正機能を搭載し測定分解能0.1με以下、チップサイズ3.0mmの次世代(超高分解能型)が投入される予定だ。この次世代型は、超高分解能であることからロボット・工作機械など産業機械用アプリケーションに対応している。会社は、2020年度中のサンプル出荷を目指している。
今後の展開(ロードマップ)として同社は、次のように計画している。
Step1(2019~):モジュール事業(引張、圧縮/せん断が中心)
Step2(2021~):コンポーネント・周辺機器事業(トルクセンサーやデータ処理基板への応用)
Step3(2022~): ソリューション事業(無線通信モジュール、クラウドサービス、データ診断・解析・故障予兆など)
Step1は単なる部品やモジュールを提供するだけだが、Step2ではその応用が広がる。ただし、その展開の中心となるのはユーザーである。しかしStep3のソリューションは、同社が中心となってアプリケーションを進める形となり、同社にとっての付加価値は高まる。すなわち「半導体ビジネス」から「ソリューションビジネス」へ展開を進めることになる。
これらの応用を広く知らしめるため、「計測展2020 OSAKA」(2020年10月21日−23日@グランキューブ大阪)に出展する計画で、その後の市場での反応に注目したい。
(4) 収益見通し
同社は「STREAL」について、開発のみならずマーケティングの面でも綿密なプランに基づいて進めており、製品開発と用途開発及びそれに基づく売上高を網羅したロードマップができているもようだ。
それによれば、初年度の2019年3月期には約2億円以下だった「STREAL」の売上高は、2年目の2020年3月期は5億円程度に拡大した。現在の引き合い状況から判断して、2021年3月期以降も徐々に売上高を伸ばし、新中期経営計画「SSG 2021」の最終年度である2022年3月期には30億円の売上高を目標としている。
利益については、同社はかねてから「STREAL」では従来の伝統的商社ビジネスの営業利益とは比較にならない高い利益率が期待できるとしていた。その実現時期がいつ頃になるのか、現時点では明らかにされていないが、重要なポイントは同社がファブレスメーカーという点だ。生産設備を自前で持たず、減価償却費の負担などがないため限界利益率は非常に高く、生産量(売上高)が一定水準を超えてくれば、利益率は大幅に改善するはずであり、同社の収益性全体を大きく変える可能性を持つ製品であると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NB>
(3) 次世代「STREAL」の取組みと今後の展開
「STREAL」自体も日々進化を続けている。現在の「STREAL」の特長は、低消費電力:3mW以下、測定分解能:1με、小型チップ:2.5mmであることから、低消費電力でIoTを始めとする様々なアプリケーションに対応が可能である。さらに今後、フルデジタル補正機能を搭載し測定分解能0.1με以下、チップサイズ3.0mmの次世代(超高分解能型)が投入される予定だ。この次世代型は、超高分解能であることからロボット・工作機械など産業機械用アプリケーションに対応している。会社は、2020年度中のサンプル出荷を目指している。
今後の展開(ロードマップ)として同社は、次のように計画している。
Step1(2019~):モジュール事業(引張、圧縮/せん断が中心)
Step2(2021~):コンポーネント・周辺機器事業(トルクセンサーやデータ処理基板への応用)
Step3(2022~): ソリューション事業(無線通信モジュール、クラウドサービス、データ診断・解析・故障予兆など)
Step1は単なる部品やモジュールを提供するだけだが、Step2ではその応用が広がる。ただし、その展開の中心となるのはユーザーである。しかしStep3のソリューションは、同社が中心となってアプリケーションを進める形となり、同社にとっての付加価値は高まる。すなわち「半導体ビジネス」から「ソリューションビジネス」へ展開を進めることになる。
これらの応用を広く知らしめるため、「計測展2020 OSAKA」(2020年10月21日−23日@グランキューブ大阪)に出展する計画で、その後の市場での反応に注目したい。
(4) 収益見通し
同社は「STREAL」について、開発のみならずマーケティングの面でも綿密なプランに基づいて進めており、製品開発と用途開発及びそれに基づく売上高を網羅したロードマップができているもようだ。
それによれば、初年度の2019年3月期には約2億円以下だった「STREAL」の売上高は、2年目の2020年3月期は5億円程度に拡大した。現在の引き合い状況から判断して、2021年3月期以降も徐々に売上高を伸ばし、新中期経営計画「SSG 2021」の最終年度である2022年3月期には30億円の売上高を目標としている。
利益については、同社はかねてから「STREAL」では従来の伝統的商社ビジネスの営業利益とは比較にならない高い利益率が期待できるとしていた。その実現時期がいつ頃になるのか、現時点では明らかにされていないが、重要なポイントは同社がファブレスメーカーという点だ。生産設備を自前で持たず、減価償却費の負担などがないため限界利益率は非常に高く、生産量(売上高)が一定水準を超えてくれば、利益率は大幅に改善するはずであり、同社の収益性全体を大きく変える可能性を持つ製品であると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NB>
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