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グローセルのニュース
■中長期の成長に向けた重点取り組みと進捗状況
1. 中期経営計画『Project“C”』の進捗状況
ルネサスイーストン<9995>は現在、3ヶ年中期経営計画『Project“C”』に取り組んでいる。2019年3月期はその最終年度に当たる。
Project“C”では、その基本路線として、1)スマート社会を支えるIoTへの積極的な取り組みと、2)新たな市場に向けたシステムソリューション提案の強化による事業拡大を目指すことの2つを掲げている。この実現に向けた具体的な重点取組事項は、それ以前の中期経営計画の時代から一貫して変化はない。
重点取組事項の第1は、ルネサスエレクトロニクス製品の売上・デザイン-イン活動の取組強化だ。これはルネサスエレクトロニクスの特約店という同社の立ち位置からは当然のことと言える。この点については、顧客サポート機能の充実の観点から開発支援センターの設置に続いて、今期は半導体トレーニングセンターの設立などを実施し、販売拡大に向けた高次元の取り組みが続いている(詳細は後述)。
それに続く重点取組事項には、新規ビジネスのシステムソリューション提案や海外ビジネスでの国内・海外の連携強化、特約店営業との連携・一体運営の徹底、IoT/ADAS技術の取り組み強化が掲げられているが、これらもおおむね計画どおりに進捗している。
また今中期経営計画期間には、当初の段階では想定してなかった、新たな製品の獲得に成功している。それが2018年2月に発表されたSTREALの事業化だ。同社はこの製品でファブレスメーカーとして機能し、これまでの商社ビジネスとは異なる高収益ビジネスの確立を目指している。2019年3月期はSTREALの事業化に向けた研究開発の先行投資を決断した。
業績面では、中期経営計画の業績計画はおおむね順調に達成されてきた。中期経営計画初年度の2017年3月期は、売上高は若干の未達だったものの、利益は期初予想を上回って着地した。2年目に当たる2018年3月期は、売上高、利益ともに、期初の業績予想はおろか修正予想をもさらに上回り、営業利益と経常利益は、同社として過去最高を更新した。
最終年度の2019年3月期については、前述のSTREALという次代の成長を担う新製品を獲得したことで、そのための先行投資も織り込んで収益計画を見直した。他の要因も加わり、結果的に2019年3月期の経常利益は前期比減益予想となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<SF>
1. 中期経営計画『Project“C”』の進捗状況
ルネサスイーストン<9995>は現在、3ヶ年中期経営計画『Project“C”』に取り組んでいる。2019年3月期はその最終年度に当たる。
Project“C”では、その基本路線として、1)スマート社会を支えるIoTへの積極的な取り組みと、2)新たな市場に向けたシステムソリューション提案の強化による事業拡大を目指すことの2つを掲げている。この実現に向けた具体的な重点取組事項は、それ以前の中期経営計画の時代から一貫して変化はない。
重点取組事項の第1は、ルネサスエレクトロニクス製品の売上・デザイン-イン活動の取組強化だ。これはルネサスエレクトロニクスの特約店という同社の立ち位置からは当然のことと言える。この点については、顧客サポート機能の充実の観点から開発支援センターの設置に続いて、今期は半導体トレーニングセンターの設立などを実施し、販売拡大に向けた高次元の取り組みが続いている(詳細は後述)。
それに続く重点取組事項には、新規ビジネスのシステムソリューション提案や海外ビジネスでの国内・海外の連携強化、特約店営業との連携・一体運営の徹底、IoT/ADAS技術の取り組み強化が掲げられているが、これらもおおむね計画どおりに進捗している。
また今中期経営計画期間には、当初の段階では想定してなかった、新たな製品の獲得に成功している。それが2018年2月に発表されたSTREALの事業化だ。同社はこの製品でファブレスメーカーとして機能し、これまでの商社ビジネスとは異なる高収益ビジネスの確立を目指している。2019年3月期はSTREALの事業化に向けた研究開発の先行投資を決断した。
業績面では、中期経営計画の業績計画はおおむね順調に達成されてきた。中期経営計画初年度の2017年3月期は、売上高は若干の未達だったものの、利益は期初予想を上回って着地した。2年目に当たる2018年3月期は、売上高、利益ともに、期初の業績予想はおろか修正予想をもさらに上回り、営業利益と経常利益は、同社として過去最高を更新した。
最終年度の2019年3月期については、前述のSTREALという次代の成長を担う新製品を獲得したことで、そのための先行投資も織り込んで収益計画を見直した。他の要因も加わり、結果的に2019年3月期の経常利益は前期比減益予想となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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