協栄産が４日続伸、出遅れ修正狙いの買い流入で水準訂正高初動に

　協栄産業<6973.T>が４日続伸、２５日移動平均線とのカイ離を広げながらじりじりと水準を切り上げている。三菱電機系の電子部品商社で半導体を主力に取扱商品は多岐にわたる。スマートフォン市場の拡大や自動車の電装化進展などを背景に電子デバイス需要が高水準に推移、一方で法人向けパソコンの更新需要を底流にパソコン向けの半導体需要も今後増勢となる可能性が指摘されている。冷蔵庫、エアコンなどの白物家電向け需要も堅調で、１５年３月期連結営業利益は前期比６７．４％増の７億３０００万円見通しと回復が顕著だ。ここ半導体市況の回復や、米国での半導体関連株の上昇が東京市場にも波及、シリコンウエハーや製造装置を手掛ける銘柄に物色の矛先が向いているが、それに連動して電子部品商社も買いのターゲットとなっている。ソニー系半導体商社のバイテック<9957.T>が１月の年初来高値近辺まで急速に上昇しているなか、同社株は相対的に出遅れ感が強く、低位の株価と相まってチャート妙味に投機資金の視線が向けられている。

協栄産の株価は１２時５３分現在２４７円（△１０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）