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バイテックホールディングスのニュース
■シンデン・ハイテックス<3131>の事業概要
(3) カード&ボード
a) Innodisk Corporation(台湾)
Innodisk Corporation(Innodisk)は、組込み市場向けフラッシュストレージ及びDRAMモジュールメーカー。長年この業界に携わってきた経験とノウハウを生かした製品開発により、高品質、高性能、高信頼性の製品を提供している。2007年より自社生産ラインを設置し、少量・多品種の生産に対応しており、顧客からの様々なニーズに対応すべく、社内ERPシステムを構築し、安定的な生産と品質を確保すべく努めている。また、産業用途として技術サポートに力を入れており、導入時の技術提案から技術サポート体制・不具合解析体制を整え、各分野のニーズに高いレベルで対応している。
b) TUL Corporation(台湾)
TUL Corporation(TUL)は1997年に台湾のタイペイにて操業し、一貫してITインダストリーへのソリューションとしてのグラフィックス技術を提案してきた。AMD(旧ATI Technologies Inc.)から2001年には最初のアドインボードカスタマーとしての認定も得ている。PowerColorはAMDグラフィックプロセッサによるグラフィックカード製品であり世界のトップ3ブランドとしてのリーディングサプライブランドになっている。またTULは組み込み市場へ対応した製品も供給している。
(4) システム製品
a) Telit Wireless Solutions(イタリア)
Telit Wireless Solutions(Telit)はM2M(Machine to Machine)の分野で豊富な経験と高度な技術を有する世界的トップメーカー。世界8ヶ所にR&Dセンターを持ち、80ヶ国以上、5,000以上の顧客に、セルラー(2G/3G/4G)通信モジュール及びGNSS(衛星測位)製品を中心としたハードウェア及びソフトウェアを開発・提供している。
(5) バッテリー
a) LG Chem,Ltd.(韓国)
LG Chem,Ltd.(LG化学)は一般的な化学製品からエレクトロニクス材料まで幅広く取扱う総合化学メーカー。近年では韓国内や米国の自動車メーカーにもリチウムイオンバッテリーを提供するなど、電動カートやモバイル、ESSといったバッテリーソリューションにも注力している。
各種商品の中でも、SK hynix製半導体の販売は、現在、国内での取扱商社は同社とUKCホールディングス<3156>と経営統合を予定しているバイテックホールディングス<9957>だけになっており、国内販売では同社がトップシェアである。またAMD製CPUやLG製液晶モジュールでも同様に国内トップシェアとなっている。
商品によって利益率が異なり、顧客の要望によりモジュール化したような場合には利益率は高くなる。同社では現在、単なる商品販売だけでなくこのような高付加価値商品の販売に力を入れている。
3. 特色、強み
(1) 独立系商社
一般に半導体や電子部品等の商社には、外資系商社、メーカー系商社そして同社のような独立系商社の3つの形態がある。
外資系商社は主に外国製品を日本のユーザー向けに販売する商社だが、特定の商品に特化している場合が多く、取り扱う商品(数)は限られている。またメーカー系商社は、日本メーカーが自社製品を販売するために資本投下して設立したものが大部分であり、扱う商品は親会社または関連会社の商品が大部分を占め、取扱う商品に制約がある。また大手メーカーの場合は、複数社の販売会社(商社)を擁しており、各商社ごとに販売先(業種や会社)が決められている場合も多い。
これに対して同社のような独立系商社は、独自の仕入ルート・販売ルートを持つことが可能であり、世界中から優れた商品を仕入れ、国内優良顧客へ販売することができる。さらに多様な商品構成を持っていることから、最適なソリューションを顧客に提供できるメリットがある。また独立系であることから、同じ機能の製品であってもA社製からB社製へと仕入先を機敏に変更することも可能であり、特定のメーカーに過度に依存して一蓮托生となるリスクは少ない。
(2) プロフェッショナルな人材
同社の人材の多くは、創業以前から半導体・電子部品業界に関わっており、その経験、知識、人脈などは同社にとって大きな財産である。また単に商品を売るための営業やマーケティングの人材だけでなく、設計・技術・物流などにおいてもプロフェッショナルな人材がそろっているのも同社の特色であり強みと言える。さらにこれらの社員を有効活用するために柔軟な組織体制となっており、迅速かつ正確な状況判断と意思決定を行うことが可能となっている。これにより、新規商材への進出や撤退が臨機応変に行われているのも同社の強みと言えるだろう。
(3) 仕入先や顧客との信頼関係
人材に関してのもう1つの大きな強みは、創業者である城下氏を始めとして、多くの幹部社員が主要な仕入先や販売先と強い信頼関係で結ばれていることだ。半導体や電子部品の商売においては、機能と価格が重要なのは言うまでもないが、それ以外にも担当者同士あるいは企業同士の信頼関係も大きなウエイトを占める場合が多い。これらの信頼関係は長い間に培われるものであり、一朝一夕に獲得できるものではなく、同社の多くの幹部社員がこのような深い信頼関係を顧客や仕入先と維持していることも目に見えない同社の大きな特色と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(3) カード&ボード
a) Innodisk Corporation(台湾)
Innodisk Corporation(Innodisk)は、組込み市場向けフラッシュストレージ及びDRAMモジュールメーカー。長年この業界に携わってきた経験とノウハウを生かした製品開発により、高品質、高性能、高信頼性の製品を提供している。2007年より自社生産ラインを設置し、少量・多品種の生産に対応しており、顧客からの様々なニーズに対応すべく、社内ERPシステムを構築し、安定的な生産と品質を確保すべく努めている。また、産業用途として技術サポートに力を入れており、導入時の技術提案から技術サポート体制・不具合解析体制を整え、各分野のニーズに高いレベルで対応している。
b) TUL Corporation(台湾)
TUL Corporation(TUL)は1997年に台湾のタイペイにて操業し、一貫してITインダストリーへのソリューションとしてのグラフィックス技術を提案してきた。AMD(旧ATI Technologies Inc.)から2001年には最初のアドインボードカスタマーとしての認定も得ている。PowerColorはAMDグラフィックプロセッサによるグラフィックカード製品であり世界のトップ3ブランドとしてのリーディングサプライブランドになっている。またTULは組み込み市場へ対応した製品も供給している。
(4) システム製品
a) Telit Wireless Solutions(イタリア)
Telit Wireless Solutions(Telit)はM2M(Machine to Machine)の分野で豊富な経験と高度な技術を有する世界的トップメーカー。世界8ヶ所にR&Dセンターを持ち、80ヶ国以上、5,000以上の顧客に、セルラー(2G/3G/4G)通信モジュール及びGNSS(衛星測位)製品を中心としたハードウェア及びソフトウェアを開発・提供している。
(5) バッテリー
a) LG Chem,Ltd.(韓国)
LG Chem,Ltd.(LG化学)は一般的な化学製品からエレクトロニクス材料まで幅広く取扱う総合化学メーカー。近年では韓国内や米国の自動車メーカーにもリチウムイオンバッテリーを提供するなど、電動カートやモバイル、ESSといったバッテリーソリューションにも注力している。
各種商品の中でも、SK hynix製半導体の販売は、現在、国内での取扱商社は同社とUKCホールディングス<3156>と経営統合を予定しているバイテックホールディングス<9957>だけになっており、国内販売では同社がトップシェアである。またAMD製CPUやLG製液晶モジュールでも同様に国内トップシェアとなっている。
商品によって利益率が異なり、顧客の要望によりモジュール化したような場合には利益率は高くなる。同社では現在、単なる商品販売だけでなくこのような高付加価値商品の販売に力を入れている。
3. 特色、強み
(1) 独立系商社
一般に半導体や電子部品等の商社には、外資系商社、メーカー系商社そして同社のような独立系商社の3つの形態がある。
外資系商社は主に外国製品を日本のユーザー向けに販売する商社だが、特定の商品に特化している場合が多く、取り扱う商品(数)は限られている。またメーカー系商社は、日本メーカーが自社製品を販売するために資本投下して設立したものが大部分であり、扱う商品は親会社または関連会社の商品が大部分を占め、取扱う商品に制約がある。また大手メーカーの場合は、複数社の販売会社(商社)を擁しており、各商社ごとに販売先(業種や会社)が決められている場合も多い。
これに対して同社のような独立系商社は、独自の仕入ルート・販売ルートを持つことが可能であり、世界中から優れた商品を仕入れ、国内優良顧客へ販売することができる。さらに多様な商品構成を持っていることから、最適なソリューションを顧客に提供できるメリットがある。また独立系であることから、同じ機能の製品であってもA社製からB社製へと仕入先を機敏に変更することも可能であり、特定のメーカーに過度に依存して一蓮托生となるリスクは少ない。
(2) プロフェッショナルな人材
同社の人材の多くは、創業以前から半導体・電子部品業界に関わっており、その経験、知識、人脈などは同社にとって大きな財産である。また単に商品を売るための営業やマーケティングの人材だけでなく、設計・技術・物流などにおいてもプロフェッショナルな人材がそろっているのも同社の特色であり強みと言える。さらにこれらの社員を有効活用するために柔軟な組織体制となっており、迅速かつ正確な状況判断と意思決定を行うことが可能となっている。これにより、新規商材への進出や撤退が臨機応変に行われているのも同社の強みと言えるだろう。
(3) 仕入先や顧客との信頼関係
人材に関してのもう1つの大きな強みは、創業者である城下氏を始めとして、多くの幹部社員が主要な仕入先や販売先と強い信頼関係で結ばれていることだ。半導体や電子部品の商売においては、機能と価格が重要なのは言うまでもないが、それ以外にも担当者同士あるいは企業同士の信頼関係も大きなウエイトを占める場合が多い。これらの信頼関係は長い間に培われるものであり、一朝一夕に獲得できるものではなく、同社の多くの幹部社員がこのような深い信頼関係を顧客や仕入先と維持していることも目に見えない同社の大きな特色と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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