北恵 Research Memo（5）：手元資金は89億円と豊富。財務基盤は安定

■業績動向

(4) 財務状況
北恵<9872>の2017年11月期末の資産合計は前期末比1,660百万円増の25,084百万円となった。流動資産は同1,807百万円増の21,271百万円となったが、主に現預金が1,699百万円増加したこと、売掛債権が111百万円減少したことによる。固定資産は同146百万円減の3,813百万円となったが、主に投資その他資産の減少102百万円による。

負債については、負債合計が前期末比1,089百万円増の14,022百万円となった。流動負債は同1,032百万円増の12,674百万円となったが、主に支払手形及び買掛金の増加669百万円、電子記録債務の増加194百万円による。固定負債は同57百万円増の1,348百万円となった。純資産合計は、利益剰余金の増加などにより同570百万円増の11,062百万円となった。

(5) キャッシュ・フローの状況
2017年11月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,602百万円の収入となったが、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上879百万円、仕入債務の増加864百万円、売上債権の減少130百万円による。投資活動によるキャッシュ・フローは有価証券や投資有価証券の償還等により226百万円の収入となった。財務活動によるキャッシュ・フローは主に配当金の支払いなどにより129百万円の支出となった。この結果、現金及び現金同等物は1,699百万円の増加となり、期末の同残高は8,906百万円となった。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　寺島　昇）

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