ニチイ学館、前期経常を40％下方修正

　ニチイ学館 <9792> が4月26日大引け後(15:30)に業績修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→36億円(前の期は14.2億円)に40.0％下方修正し、増益率が4.2倍→2.5倍に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の41.8億円→17.8億円(前年同期は25.3億円)に57.3％減額し、一転して29.7％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　連結・個別ともに、売上高につきましては、保育部門が好調に推移し、概ね計画どおりに推移したものの、医療関連事業、介護事業、教育事業において新規顧客の獲得に遅れが生じ計画を下回る見通しです。営業利益につきましては、引き続き、業務効率の改善やコストコントロールが奏功し、収益改善トレンドを辿ったものの、売上計画の未達が響き、期初計画を下回る見通しです。経常利益につきましては、上記の理由に加え、子会社において支払利息等の営業外費用が想定を上回り、連結については、営業利益の修正幅と経常利益の修正幅に差異が生じております。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、中国事業の収益化に時間を要したことから、現地地域事業会社の「のれん」に係る評価損（627百万円）等、特別損失を800百万円計上するため、計画を下回る見通しです。当期においては、組織活力の再生（人材基盤、戦略実行力等）や事業構造改革（収益モデルの再構築、サービスブランド再編）に一定の筋道をつけております。今後、改革の手応えを確実なものとし、次期以降の成長へと繋げてまいります。（注意事項） 上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、多分に不確 定な要素を含んでおります。従いまして、実際の業績等は、今後様々な要因により、この資料に記載されている予想とは大 きく異なる場合があることをご承知おきください。