医療と介護で「ICT化の流れ加速させる」－塩崎厚労相
医療介護ＣＢニュース 10月30日(金)14時10分配信
　
　塩崎恭久厚生労働相は30日の閣議後の記者会見で、「介護と医療でICT化の流れを加速していくことをしっかりやる」と述べ、ICT化により医療と介護分野の労働生産性を向上させる考えを改めて示した。【松村秀士】

　医療や介護分野のICT化の推進については、6月に閣議決定された「日本再興戦略改訂2015」で、▽医療などの分野での番号制度の導入▽地域医療情報ネットワークの普及▽電子カルテの普及率の引き上げ▽医療分野のデータベースの徹底的な活用―などを加速させることが盛り込まれている。

　この日の会見で塩崎厚労相は、29日に開かれた一億総活躍国民会議の狙いの1つとして、労働生産性の向上を挙げた。その上で、医療や介護の分野でICT化をさらに推進し、効率的な働き方を実現させる必要があるとした。

　一方、安倍内閣が打ち出した新しい「三本の矢」の政策の1つとして掲げられた「介護離職ゼロ」に向けて、塩崎厚労相は「(介護のために働く人が)休業を取りやすくなるために、議論を加速させていかなければならない」と述べた。