＜私の相場観＞＝Ａｒｇｏ Ｎａｖｉｓ・フィナンシャルコンシェルジュ 清水 洋介氏

　株式市場は、２月の初旬に向け強含みの相場を予想している。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）による量的緩和導入観測やギリシャ総選挙などが関心を集めているが、相場の悪材料は大分織り込まれている。

　今月下旬からは業績発表が本格化するが、原油安や円安効果もあり内容は悪くないだろう。好決算を評価する格好で、来月初旬に相場は高値を取りに行くと思う。結果として、節分天井の形となるかもしれない。

　今後１カ月程度の日経平均株価のレンジは１万７０００～１万８０００円を想定する。

　個別のテーマ株では、訪日外国人の増加による消費が追い風となる「インバウンド銘柄」が面白そうだ。同関連株には百貨店やスーパー、専門店などが多いが、これら銘柄は２月決算が多く、配当取りなどで個人投資家の小額投資非課税制度（ＮＩＳＡ）絡みの買いも期待でき、季節的にも上昇が期待できる。

　具体的には、高島屋<8233.T>や松屋<8237.T>、イオン<8267.T>、それにエイチ・アイ・エス<9603.T>、日本空港ビルデング<9706.T>などに注目したい。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）