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アイ・エス・ビーのニュース
■要約
アイ・エス・ビー<9702>は1970年創業の独立系情報サービス企業。高い技術力を売り物に、国内の携帯電話メーカー各社及び大手SI企業などを顧客として、幅広い分野でソフトウェアの開発やシステム構築などを行ってきた。
1. 情報サービス事業、セキュリティシステム事業ともに伸長し増収増益で着地
同社の2018年12月期の連結業績は、売上高17,441百万円(前期比4.6%増)、営業利益868百万円(同45.6%増)と増収・大幅増益で着地した。情報サービス事業セグメントでは主軸の組込みがQt関連業務や車載分野の好調で増収となったほか、SIを内容とする業務システムも企業のシステム刷新需要が好調だったことで大幅増収となった。セキュリティシステム事業セグメントも、新プラットフォーム「ALLIGATE」を採用した新製品・サービスの投入が相次ぎ、順調に収益が拡大した。
2. 次の50年に向けた基盤固めに注力。重点戦略が全般に順調に進捗
同社は現在『中期経営計画2020』に取り組んでいる。2020年に創立50周年を迎える同社は、今中計期間を次の50年のための基盤づくりの時期と位置付け、プロダクト事業の拡大や(受託開発型事業における)高付加価値業務へのシフト、グループ力を生かしたコスト競争力強化などに取り組んでいる。プロダクト事業では主軸のセキュリティシステムが順調に新製品を投入している。ソフトウェアの受託開発事業ではQt関連業務が堅調な伸びを続けるほか車載分野の売上が急成長ステージに入りつつある。コスト削減でも“オフショア・ニアショア戦略”が目に見える形で効果を発揮している状況で、全般的に順調な進捗となっている。
3. 2019年12月期は新規連結子会社とのシナジーで利益上積みを実現できるかに注目
2019年12月期の連結業績について同社は、売上高22,500百万円(前期比29.0%増)、営業利益950百万円(同9.3%増)と引き続き増収増益を予想している。売上高については2019年1月に子会社化した2社の新規連結効果もあって、前期比3割近い大幅増収を予想している。一方利益については、新規連結子会社の利益貢献がのれんの償却によって圧縮されることを織り込んで1ケタの増益率を予想している。今回子会社化した2社は、同社の他のグループ会社とシナジー効果が期待でき、それによる利益の上乗せの可能性に注目したいと考えている。
■Key Points
・次の50年間を見据えた基盤固めとして4つの重点戦略への取り組み
・新開発プラットフォーム「ALLIGATE」を活用した製品・サービスの市場投入が順調に進捗
・QtとBlackberry VAIパートナー契約のシナジーで車載分野での収益拡大の加速に期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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アイ・エス・ビー<9702>は1970年創業の独立系情報サービス企業。高い技術力を売り物に、国内の携帯電話メーカー各社及び大手SI企業などを顧客として、幅広い分野でソフトウェアの開発やシステム構築などを行ってきた。
1. 情報サービス事業、セキュリティシステム事業ともに伸長し増収増益で着地
同社の2018年12月期の連結業績は、売上高17,441百万円(前期比4.6%増)、営業利益868百万円(同45.6%増)と増収・大幅増益で着地した。情報サービス事業セグメントでは主軸の組込みがQt関連業務や車載分野の好調で増収となったほか、SIを内容とする業務システムも企業のシステム刷新需要が好調だったことで大幅増収となった。セキュリティシステム事業セグメントも、新プラットフォーム「ALLIGATE」を採用した新製品・サービスの投入が相次ぎ、順調に収益が拡大した。
2. 次の50年に向けた基盤固めに注力。重点戦略が全般に順調に進捗
同社は現在『中期経営計画2020』に取り組んでいる。2020年に創立50周年を迎える同社は、今中計期間を次の50年のための基盤づくりの時期と位置付け、プロダクト事業の拡大や(受託開発型事業における)高付加価値業務へのシフト、グループ力を生かしたコスト競争力強化などに取り組んでいる。プロダクト事業では主軸のセキュリティシステムが順調に新製品を投入している。ソフトウェアの受託開発事業ではQt関連業務が堅調な伸びを続けるほか車載分野の売上が急成長ステージに入りつつある。コスト削減でも“オフショア・ニアショア戦略”が目に見える形で効果を発揮している状況で、全般的に順調な進捗となっている。
3. 2019年12月期は新規連結子会社とのシナジーで利益上積みを実現できるかに注目
2019年12月期の連結業績について同社は、売上高22,500百万円(前期比29.0%増)、営業利益950百万円(同9.3%増)と引き続き増収増益を予想している。売上高については2019年1月に子会社化した2社の新規連結効果もあって、前期比3割近い大幅増収を予想している。一方利益については、新規連結子会社の利益貢献がのれんの償却によって圧縮されることを織り込んで1ケタの増益率を予想している。今回子会社化した2社は、同社の他のグループ会社とシナジー効果が期待でき、それによる利益の上乗せの可能性に注目したいと考えている。
■Key Points
・次の50年間を見据えた基盤固めとして4つの重点戦略への取り組み
・新開発プラットフォーム「ALLIGATE」を活用した製品・サービスの市場投入が順調に進捗
・QtとBlackberry VAIパートナー契約のシナジーで車載分野での収益拡大の加速に期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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