電力株が軒並み高、買い戻し活発化

　東京電力 <9501> ３２４　＋２２
　電力株が軒並み高。東京電力が朝安の後、プラス転換したほか、中部電力 <9502> 、関西電力 <9503> 、東北電力 <9506> 、北陸電力 <9505> 、Ｊパワー <9513> が軒並み東証１部の上昇率上位に浮上した。海江田経済産業相が１８日、全国の停止中の原発について「起動できなければ産業が停滞する」として再稼働を要請したことを受け買い戻された。ギリシャの債務問題で支援策の方向性が見え始めてきたことで、投資家のリスク回避姿勢が後退したほか空売りの買い戻しが活発化している。

　ただ、ゴールドマン・サックス証券では、「電力株はまだ魅力的な投資対象ではない」として軒並み目標株価を引き下げ。同証券では、「株式式場では、負担金は電気料金に転嫁されるとの声があるが、転嫁の可能性は殆どないとし、これが明確になると株価にネガティブな影響を与える」としている。Ｊパワーに関しては、「ファンダメンタルズの悪化がないことで相対的に割安感がある」として投資判断を「中立」から「強い買い」に、目標株価を２２００円から２４００円に引き上げた。

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