クロップス、前期経常を一転9％増益に上方修正・最高益更新へ

　クロップス <9428> が5月7日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の19.9億円→22.9億円(前の期は21.1億円)に15.1％上方修正し、一転して8.6％増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の10.6億円→8.5億円(前の期は7.6億円)に19.9％下方修正し、増益率が38.4％増→10.8％増に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の9億円→12億円(前年同期は11.7億円)に33.3％増額し、一転して2.2％増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）連結業績予想の修正の理由　　移動体通信事業の利益率改善に加え、不動産売買事業において、利益率の高い大型保有物件を売却したこと等により、連結におきましては、営業利益と経常利益は、前回公表予想を上回る見通しです。　当期純利益につきましては、上記、連結決算において同社に係るのれんの一時償却による特別損失の計上及び非支配株主に帰属する利益の増加等により前回公表予想を下回る見通しです。（２）個別業績予想の修正の理由　移動体通信事業におきましては、電気通信事業法の改正に伴う端末価格の値引き規制及び新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響により売上高は予想を下回りましたが、端末価格が安定したこと、販売台数に連動しない手数料収入の増加や利益率の高い商材の販売を強化したこと等により売上総利益が改善され、営業利益と経常利益は、前回公表予想を上回る見通しです。　当期純利益につきましては、上記、2021年３月期の個別決算における子会社株式評価損による特別損失の計上により前回公表予想を下回る見通しです。※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。