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日本テレビホールディングスのニュース
*16:04JST 日本創発G Research Memo(4):優良な技術・顧客・コンテンツ資産を積み上げるM&A戦略
■事業概要
2. グループ構成
日本創発グループ<7814>はM&Aを活用して業容を拡大しており、2024年12月期第2四半期末時点でグループは純粋持株会社である同社、及び子会社・関連会社62社(連結子会社38社、持分法適用会社13社、持分法適用外会社11社)で構成されている。
2023年12月期のM&Aとしては、3月に(株)バックストリートを持分法適用関連会社化、6月に(株)グレートインターナショナルを連結子会社化、持分法適用関連会社だった飯島製本(株)の株式を追加取得して連結子会社化(2023年9月に完全子会社化)、12月に(株)ゴーゴープロダクションの株式を取得して子会社化した。一方で、6月に持分法適用非連結子会社の(株)キョーコロの株式を譲渡して持分法適用の範囲より除外した。また7月に連結子会社の日経印刷(株)が日経印刷の完全子会社である日経土地(株)を吸収合併、11月に連結子会社の東京リスマチックが持分法適用非連結子会社の(株)ビアンコを吸収合併、12月に東京リスマチックが連結子会社の(株)アスティを吸収合併した。
2024年12月期は、2月に共同製本(株)が同社の連結子会社である成旺印刷(株)を吸収合併し、合併に伴って共同製本が交付する株式を同社が取得して共同製本を連結子会社化した。また望月印刷(株)の株式を取得して連結子会社化、(株)アスコムの第三者割当増資を引き受けて連結子会社化した。7月には、同社と連結子会社の(株)funboxの共同出資により、インドネシアに海外子会社(特定子会社)となるPT FUNBOX MANUFACTURE INDONESIAを設立した。8月には(株)STUDIO ARCの一部株式を取得して持分法適用関連会社化(取得後の持株比率37.50%、みなし取得日2024年9月末日)した。
なお、持分法適用関連会社のイメージ・マジック<7793>は2022年3月に東証マザーズ(現東証グロース)に上場している。持分法適用外関連会社の(株)アルファコードは、VR映像化や配信データ制作などを行うベンチャー企業で、映像関連企業であるWOWOW<4839>や日本テレビホールディングス<9404>などから資金調達を行っている。
同社はM&Aも活用して業容を拡大しているが、規模の拡大だけをM&A戦略の目的としているわけではない。デジタル化の進展など事業環境の変化に迅速に対応し、グループシナジーによって成長分野での高付加価値サービスの提供を推進するため、優良な技術・顧客・コンテンツ資産を積み上げることが目的だ。M&Aにより同社は、伝統的な印刷製造技術のみならず、什器等のプロダクトを含む多様なデザイン力、3D-CAD・3D-CGを軸とする映像クリエイティブ力、立体音響、AR・VRを含むIT構築力などの高い専門技術を有し、クリエイティブサービスに係る企画、印刷、コンテンツ・プロダクツ制作、オンラインプロモーション、メディア配信、効果測定、運用改善コンサルティングなど、クリエイティブサービスをトータルでカバーできる「創るチカラ」を強みとするプロフェッショナル・グループというユニークな企業体となっている。
2022年12月期にグループ入りした会社のうち印刷分野では、(株)リングストンがショップバッグを中心にパッケージ・包装資材及び販促商品の企画・製造・販売を行っている。ITメディア セールスプロモーション分野では、(株)ダイアモンドヘッズがブランド戦略の立案、キャンペーンやプロモーションの企画、グラフィック・WEB・ムービーの制作など幅広い事業を展開している。(株)バークインスタイルは2008年9月にモデルマネジメント事業として創業し、150名を超える所属モデルからトップモデルを多数輩出している。(株)ワン・パブリッシングは「GetNavi」や「ムー」など広く深く認知されている定期雑誌ブランドを保有し、電子書籍やSNSなどの分野にも展開している。大光宣伝(株)は屋外広告・交通広告を中心にトータルセールスプロモーションを展開する専門会社で、優良な顧客基盤を構築している。ジャパンブロードキャストソリューションズ(株)(以下、JBS)は、放送局・博物館・スタジアム・劇場・学校などの施設向けエンジニアリングサービスをコア事業としている。
プロダクツ分野では、funboxがファンシー・キャラクター文具・雑貨の企画・製造やガチャガチャ(カプセルトイ)の販売レンタルを行っているほか、(株)メディコス・エンタテインメントがフィギュアを販売するなど、新たな価値を創造している。このほか、(株)FIVESTARinteractiveは2022年7月から(株)ミューシグナル及び(株)ロクナナを子会社に、ファイブスターグループとしてDX分野に対するソリューション提供を強化している。
2023年12月期にグループ入りした会社のうち、印刷分野の飯島製本は1921年に創業し、100年以上の歴史を持つ愛知県名古屋市の総合製本会社で、業界トップレベルの生産能力を保持している。ITメディア セールスプロモーション分野のバックストリートは、映像・イベント・音楽・グラフィックを中心に様々なニーズに応えるプロデュースを行い、主に幼児向け映像コンテンツを企画・制作している。グレートインターナショナルはテレビ番組のクリエイティブワークを祖業としたデザインプロダクション企業である。ゴーゴープロダクションは、着ぐるみの企画・制作・販売から着ぐるみショーのプロデュース・公演、パフォーマーの教育・派遣まで、着ぐるみに関する総合サービスを展開する「モノづくり×エンターテインメントの総合プロダクション」である。本社(東京都武蔵野市吉祥寺)では子供向けダンススタジオを運営しており、未来のアクターの養成にも力を入れている。
2024年12月期にグループ入りした会社のうち、印刷分野の共同製本は印刷物加工・製本・発送・管理等関連サービスを展開している。創業以来110年余の業歴を通して培った高品質の造本技術を有し、特に厚物製本に強みを持つ企業である。雑誌・書籍・教科書・絵本・カタログ・カレンダーから学校教材・見本帳まで広範な営業品目を備え、後加工・アッセンブリサービス・輸送納品まで含めたワンストップサービスを提供している。なお同社の連結子会社である成旺印刷との合併(存続会社は共同製本)により、営業基盤を取り込んで総合印刷製本会社として再スタートした。
望月印刷は埼玉県さいたま市で業歴60余年を有する、商業印刷を中心とした総合印刷会社である。地域に密着した提案力をより強化するため、営業部門の拠点を大宮駅至近のロケーションに移し、グループインフラを最大活用したワンストップサービスの提案を推進している。
ITメディア セールスプロモーション分野のアスコムは、ビジネス・経済・教育・生活実用ジャンルの書籍出版などを展開している。創業以来培ってきた有名企業や著名人との信頼関係に加え、高い企画力・編集力を原動力として、出版業界を取り巻く厳しい環境下でも20万部以上のヒット作を出せる出版社である。またBtoB領域で企業のマーケティングやブランディング支援を行っている。
なお同社は、2021年12月期に関西エリアの兵庫県西宮市で最大規模を誇る小西印刷所を子会社化、2022年12月期に大阪市に本社を置くJBSを子会社化、奈良県などを中心に事業展開する大光宣伝及び(株)大宣工房を子会社化、2023年12月期に中部エリアを地盤とする飯島製本を子会社化するなど、首都圏以外におけるM&Aも積極化している。特に重点エリアを特定しているわけではないが、結果的に関東・中部・関西の各エリア内においてシナジー創出を高める体制が構築されつつある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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2. グループ構成
日本創発グループ<7814>はM&Aを活用して業容を拡大しており、2024年12月期第2四半期末時点でグループは純粋持株会社である同社、及び子会社・関連会社62社(連結子会社38社、持分法適用会社13社、持分法適用外会社11社)で構成されている。
2023年12月期のM&Aとしては、3月に(株)バックストリートを持分法適用関連会社化、6月に(株)グレートインターナショナルを連結子会社化、持分法適用関連会社だった飯島製本(株)の株式を追加取得して連結子会社化(2023年9月に完全子会社化)、12月に(株)ゴーゴープロダクションの株式を取得して子会社化した。一方で、6月に持分法適用非連結子会社の(株)キョーコロの株式を譲渡して持分法適用の範囲より除外した。また7月に連結子会社の日経印刷(株)が日経印刷の完全子会社である日経土地(株)を吸収合併、11月に連結子会社の東京リスマチックが持分法適用非連結子会社の(株)ビアンコを吸収合併、12月に東京リスマチックが連結子会社の(株)アスティを吸収合併した。
2024年12月期は、2月に共同製本(株)が同社の連結子会社である成旺印刷(株)を吸収合併し、合併に伴って共同製本が交付する株式を同社が取得して共同製本を連結子会社化した。また望月印刷(株)の株式を取得して連結子会社化、(株)アスコムの第三者割当増資を引き受けて連結子会社化した。7月には、同社と連結子会社の(株)funboxの共同出資により、インドネシアに海外子会社(特定子会社)となるPT FUNBOX MANUFACTURE INDONESIAを設立した。8月には(株)STUDIO ARCの一部株式を取得して持分法適用関連会社化(取得後の持株比率37.50%、みなし取得日2024年9月末日)した。
なお、持分法適用関連会社のイメージ・マジック<7793>は2022年3月に東証マザーズ(現東証グロース)に上場している。持分法適用外関連会社の(株)アルファコードは、VR映像化や配信データ制作などを行うベンチャー企業で、映像関連企業であるWOWOW<4839>や日本テレビホールディングス<9404>などから資金調達を行っている。
同社はM&Aも活用して業容を拡大しているが、規模の拡大だけをM&A戦略の目的としているわけではない。デジタル化の進展など事業環境の変化に迅速に対応し、グループシナジーによって成長分野での高付加価値サービスの提供を推進するため、優良な技術・顧客・コンテンツ資産を積み上げることが目的だ。M&Aにより同社は、伝統的な印刷製造技術のみならず、什器等のプロダクトを含む多様なデザイン力、3D-CAD・3D-CGを軸とする映像クリエイティブ力、立体音響、AR・VRを含むIT構築力などの高い専門技術を有し、クリエイティブサービスに係る企画、印刷、コンテンツ・プロダクツ制作、オンラインプロモーション、メディア配信、効果測定、運用改善コンサルティングなど、クリエイティブサービスをトータルでカバーできる「創るチカラ」を強みとするプロフェッショナル・グループというユニークな企業体となっている。
2022年12月期にグループ入りした会社のうち印刷分野では、(株)リングストンがショップバッグを中心にパッケージ・包装資材及び販促商品の企画・製造・販売を行っている。ITメディア セールスプロモーション分野では、(株)ダイアモンドヘッズがブランド戦略の立案、キャンペーンやプロモーションの企画、グラフィック・WEB・ムービーの制作など幅広い事業を展開している。(株)バークインスタイルは2008年9月にモデルマネジメント事業として創業し、150名を超える所属モデルからトップモデルを多数輩出している。(株)ワン・パブリッシングは「GetNavi」や「ムー」など広く深く認知されている定期雑誌ブランドを保有し、電子書籍やSNSなどの分野にも展開している。大光宣伝(株)は屋外広告・交通広告を中心にトータルセールスプロモーションを展開する専門会社で、優良な顧客基盤を構築している。ジャパンブロードキャストソリューションズ(株)(以下、JBS)は、放送局・博物館・スタジアム・劇場・学校などの施設向けエンジニアリングサービスをコア事業としている。
プロダクツ分野では、funboxがファンシー・キャラクター文具・雑貨の企画・製造やガチャガチャ(カプセルトイ)の販売レンタルを行っているほか、(株)メディコス・エンタテインメントがフィギュアを販売するなど、新たな価値を創造している。このほか、(株)FIVESTARinteractiveは2022年7月から(株)ミューシグナル及び(株)ロクナナを子会社に、ファイブスターグループとしてDX分野に対するソリューション提供を強化している。
2023年12月期にグループ入りした会社のうち、印刷分野の飯島製本は1921年に創業し、100年以上の歴史を持つ愛知県名古屋市の総合製本会社で、業界トップレベルの生産能力を保持している。ITメディア セールスプロモーション分野のバックストリートは、映像・イベント・音楽・グラフィックを中心に様々なニーズに応えるプロデュースを行い、主に幼児向け映像コンテンツを企画・制作している。グレートインターナショナルはテレビ番組のクリエイティブワークを祖業としたデザインプロダクション企業である。ゴーゴープロダクションは、着ぐるみの企画・制作・販売から着ぐるみショーのプロデュース・公演、パフォーマーの教育・派遣まで、着ぐるみに関する総合サービスを展開する「モノづくり×エンターテインメントの総合プロダクション」である。本社(東京都武蔵野市吉祥寺)では子供向けダンススタジオを運営しており、未来のアクターの養成にも力を入れている。
2024年12月期にグループ入りした会社のうち、印刷分野の共同製本は印刷物加工・製本・発送・管理等関連サービスを展開している。創業以来110年余の業歴を通して培った高品質の造本技術を有し、特に厚物製本に強みを持つ企業である。雑誌・書籍・教科書・絵本・カタログ・カレンダーから学校教材・見本帳まで広範な営業品目を備え、後加工・アッセンブリサービス・輸送納品まで含めたワンストップサービスを提供している。なお同社の連結子会社である成旺印刷との合併(存続会社は共同製本)により、営業基盤を取り込んで総合印刷製本会社として再スタートした。
望月印刷は埼玉県さいたま市で業歴60余年を有する、商業印刷を中心とした総合印刷会社である。地域に密着した提案力をより強化するため、営業部門の拠点を大宮駅至近のロケーションに移し、グループインフラを最大活用したワンストップサービスの提案を推進している。
ITメディア セールスプロモーション分野のアスコムは、ビジネス・経済・教育・生活実用ジャンルの書籍出版などを展開している。創業以来培ってきた有名企業や著名人との信頼関係に加え、高い企画力・編集力を原動力として、出版業界を取り巻く厳しい環境下でも20万部以上のヒット作を出せる出版社である。またBtoB領域で企業のマーケティングやブランディング支援を行っている。
なお同社は、2021年12月期に関西エリアの兵庫県西宮市で最大規模を誇る小西印刷所を子会社化、2022年12月期に大阪市に本社を置くJBSを子会社化、奈良県などを中心に事業展開する大光宣伝及び(株)大宣工房を子会社化、2023年12月期に中部エリアを地盤とする飯島製本を子会社化するなど、首都圏以外におけるM&Aも積極化している。特に重点エリアを特定しているわけではないが、結果的に関東・中部・関西の各エリア内においてシナジー創出を高める体制が構築されつつある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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