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近鉄エクスプレスのニュース
明日からスタートする新年相場を前に、2022年に活躍が期待される銘柄を探ってみたい。本特集では、直近3ヵ月決算の経常利益が四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期見通しも最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄に注目。なかでも、四半期ベースで最高益を連続で更新している企業に照準を合わせた。
下表では、時価総額300億円以上5000億円未満の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、直近の3ヵ月決算において経常利益が全四半期ベースの過去最高益を2四半期以上連続で更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している41社を選び出し、「四半期最高益の連続期数が大きい」、「上振れ率が高い」順に記した。
トップに輝いたのは、ケイアイスター不動産 <3465> 。21年7-9月期(第2四半期)の経常利益は過去最高だった直前の4-6月期実績を36.5%上回る70.6億円で着地。コロナ禍で戸建て住宅需要が拡大するなか、分譲住宅の販売棟数が増加したうえ、利益率も上昇し、実に5四半期連続の最高益更新を果たした。業績好調に伴い、早くも今期2回目となる22年3月期通期業績と配当予想の上方修正に踏み切っている。
2位にリスト入りしたセルソース <4880> [東証M]の8-10月期(第4四半期)は、再生医療関連事業で提携医療機関数が増加するなか、血液・脂肪由来の加工受託件数が伸びたことに加え、医療機器販売も増加し、売上高8.1億円(前年同期比50.4%増)、経常利益3.1億円(同94.4%増)と業績高変化を遂げた。続く22年10月期の経常利益は前期比11.1%増の11.1億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
3位に入った東京応化工業 <4186> の7-9月期(第3四半期)はパソコンやデータサーバー、スマートフォン向けなどの半導体需要の拡大を背景に、アジアを中心に半導体用フォトレジストや高密度実装材料の販売が好調だったほか、半導体用フォトレジスト付属薬品も伸び、5四半期連続で経常利益の過去最高益を塗り替えた。
選出リストには、半導体を中心とする旺盛な電子部品ニーズを捉え、業績を伸ばす企業が多くを占めた。半導体製造装置向け継ぎ手を手掛ける日本ピラー工業 <6490> 、半導体検査用プローブカード大手の日本電子材料 <6855> 、半導体製造装置向け精密部品加工を主力とするマルマエ <6264> 、自動車・電子部品向けメッキ薬品大手のJCU <4975> 、プリント配線板用レジストインキで世界トップの太陽ホールディングス <4626> 、半導体製造関連装置大手のTOWA <6315> 、半導体検査用ソケット大手の山一電機 <6941> 、半導体ウエハー用研磨材トップのフジミインコーポレーテッド <5384> などがリスト入りした。
このうち、ピラー、JCU、フジミインコの株価は好決算を背景に上場来高値圏を快走している。こうした銘柄は過去の売買による抵抗帯がない“株価青天井”銘柄として、さらなる飛躍が期待される。同様に、5位のMARUWA <5344> 、7位の三井ハイテック <6966> 、19位のデクセリアルズ <4980> の株価も青空圏を進む展開となっている。
MARUWAの7-9月期(第2四半期)は、主力のセラミック部品事業で車載関連向けを中心に差別化製品の受注が増加したほか、原価低減効果も寄与し、4四半期連続の最高益更新を達成した。三井ハイテクは情報通信機器や車載向け半導体用リードフレームと電気自動車(EV)向け駆動・発電用モーターコアの受注が絶好調だ。
また、デクセリアルズはタブレットやスマートフォン向けを中心に蛍光体フィルムや反射防止フィルム、異方性導電膜、表面実装型ヒューズなど高付加価値品の販売が大きく伸び、7-9月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に塗り替えた。好調な業績を踏まえ、3社ともに通期業績見通しと配当予想を上方修正している。
続いて内需関連に目を向けると、IT関連企業の健闘が目立つ。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた投資の活発化が追い風となった、独立系システム会社のコムチュア <3844> が9位、ビッグデータ関連サービスを展開するダブルスタンダード <3925> が14位にランクインした。また、20位にリストアップされたITコンサルティング会社のマネジメントソリューションズ <7033> はDXなどの旺盛な社内変革ニーズを背景に、プロジェクトマネジメント支援サービスの拡大が続いている。
このほか、近鉄エクスプレス <9375> 、日鉄物産 <9810> 、H.U.グループホールディングス <4544> 、UACJ <5741> 、阪和興業 <8078> 、イチネンホールディングス <9619> 、住友倉庫 <9303> は予想PER10倍以下と割安感が強い一方、配当利回りが3%以上と高水準で、株主還元の切り口でも投資妙味があるとして注目したい。
┌ 四半期 経常利益 ┐ 最高益 ┌ 通期 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 直近四半期 連続期数 上振れ率 今期予想 PER
<3465> ケイアイ不 36.5 7068 5 87.8 24000 9.4
<4880> セルソース 23.0 315 5 11.1 1118 149
<4186> 東応化 10.7 5644 5 22.8 19800 19.2
<8771> イー・ギャラ 9.4 945 5 20.7 3750 45.0
<5344> MARUWA 50.9 4882 4 53.9 15900 19.2
<9310> トランシティ 21.2 2283 4 22.9 6500 10.9
<6966> 三井ハイテク 19.5 3989 4 71.3 13500 43.4
<6050> イーガーディ 13.0 601 4 8.2 2207 25.2
<3844> コムチュア 11.5 1036 4 19.0 3800 47.9
<9375> 近鉄エクス 8.2 13320 4 47.7 51000 6.5
<2491> Vコマース 5.0 1998 4 19.6 7500 48.1
<4251> 恵和 87.4 1132 3 215 3142 26.9
<6490> ピラー 25.5 2986 3 90.3 10000 12.6
<3925> ダブスタ 15.7 523 3 53.6 1710 36.1
<7826> フルヤ金属 7.1 4730 3 9.9 11600 10.8
<4582> シンバイオ 12240 617 2 5525 1350 38.2
<9896> JKHD 95.9 4052 2 55.8 9000 5.5
<6855> 電子材料 61.5 1880 2 49.3 4244 11.7
<4980> デクセリ 54.3 6965 2 82.6 19800 19.2
<7033> MSOL 48.4 380 2 29.8 1210 71.8
<6264> マルマエ 38.3 592 2 47.0 1780 32.2
<6089> ウィルG 37.0 1570 2 8.7 4410 12.8
<4189> KHネオケム 30.9 6287 2 57.1 18700 9.1
<9810> 日鉄物産 28.7 12794 2 18.0 43000 5.4
<4544> HUグループ 24.2 14816 2 24.3 33700 7.1
<5741> UACJ 23.1 14228 2 87.5 40000 6.4
<8078> 阪和興 18.2 16587 2 22.9 50000 3.8
<4975> JCU 16.5 2384 2 16.1 8350 24.1
<4626> 太陽HD 13.6 5055 2 15.8 16000 17.6
<7979> 松風 11.7 1124 2 26.8 3199 16.3
<6315> TOWA 10.1 2991 2 178 11500 9.9
<5757> CKサンエツ 9.1 2809 2 10.2 6500 8.3
<9302> 三井倉HD 8.6 6102 2 16.6 20100 5.3
<2264> 森永乳 8.3 11162 2 5.6 31800 7.7
<6652> IDEC 6.2 2586 2 41.9 9200 12.1
<6941> 山一電機 4.4 1921 2 31.1 5700 11.2
<3132> マクニカ富士 4.2 7829 2 76.8 29000 8.6
<3445> RSテクノ 3.7 2563 2 18.9 7300 28.4
<9619> イチネンHD 3.6 2438 2 6.7 8020 6.3
<5384> フジミインコ 3.0 3225 2 52.4 11750 21.8
<9303> 住友倉 0.5 5449 2 102 27500 9.0
※最高益連続期数は四半期ベースの連続回数。上振れ率は四半期実績または通期計画の過去最高益に比べた増加率。
※2020年10月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
★元日~4日に、2022年「新春特集」を一挙、“25本“配信します。ご期待ください。
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下表では、時価総額300億円以上5000億円未満の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、直近の3ヵ月決算において経常利益が全四半期ベースの過去最高益を2四半期以上連続で更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している41社を選び出し、「四半期最高益の連続期数が大きい」、「上振れ率が高い」順に記した。
トップに輝いたのは、ケイアイスター不動産 <3465> 。21年7-9月期(第2四半期)の経常利益は過去最高だった直前の4-6月期実績を36.5%上回る70.6億円で着地。コロナ禍で戸建て住宅需要が拡大するなか、分譲住宅の販売棟数が増加したうえ、利益率も上昇し、実に5四半期連続の最高益更新を果たした。業績好調に伴い、早くも今期2回目となる22年3月期通期業績と配当予想の上方修正に踏み切っている。
2位にリスト入りしたセルソース <4880> [東証M]の8-10月期(第4四半期)は、再生医療関連事業で提携医療機関数が増加するなか、血液・脂肪由来の加工受託件数が伸びたことに加え、医療機器販売も増加し、売上高8.1億円(前年同期比50.4%増)、経常利益3.1億円(同94.4%増)と業績高変化を遂げた。続く22年10月期の経常利益は前期比11.1%増の11.1億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
3位に入った東京応化工業 <4186> の7-9月期(第3四半期)はパソコンやデータサーバー、スマートフォン向けなどの半導体需要の拡大を背景に、アジアを中心に半導体用フォトレジストや高密度実装材料の販売が好調だったほか、半導体用フォトレジスト付属薬品も伸び、5四半期連続で経常利益の過去最高益を塗り替えた。
選出リストには、半導体を中心とする旺盛な電子部品ニーズを捉え、業績を伸ばす企業が多くを占めた。半導体製造装置向け継ぎ手を手掛ける日本ピラー工業 <6490> 、半導体検査用プローブカード大手の日本電子材料 <6855> 、半導体製造装置向け精密部品加工を主力とするマルマエ <6264> 、自動車・電子部品向けメッキ薬品大手のJCU <4975> 、プリント配線板用レジストインキで世界トップの太陽ホールディングス <4626> 、半導体製造関連装置大手のTOWA <6315> 、半導体検査用ソケット大手の山一電機 <6941> 、半導体ウエハー用研磨材トップのフジミインコーポレーテッド <5384> などがリスト入りした。
このうち、ピラー、JCU、フジミインコの株価は好決算を背景に上場来高値圏を快走している。こうした銘柄は過去の売買による抵抗帯がない“株価青天井”銘柄として、さらなる飛躍が期待される。同様に、5位のMARUWA <5344> 、7位の三井ハイテック <6966> 、19位のデクセリアルズ <4980> の株価も青空圏を進む展開となっている。
MARUWAの7-9月期(第2四半期)は、主力のセラミック部品事業で車載関連向けを中心に差別化製品の受注が増加したほか、原価低減効果も寄与し、4四半期連続の最高益更新を達成した。三井ハイテクは情報通信機器や車載向け半導体用リードフレームと電気自動車(EV)向け駆動・発電用モーターコアの受注が絶好調だ。
また、デクセリアルズはタブレットやスマートフォン向けを中心に蛍光体フィルムや反射防止フィルム、異方性導電膜、表面実装型ヒューズなど高付加価値品の販売が大きく伸び、7-9月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に塗り替えた。好調な業績を踏まえ、3社ともに通期業績見通しと配当予想を上方修正している。
続いて内需関連に目を向けると、IT関連企業の健闘が目立つ。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた投資の活発化が追い風となった、独立系システム会社のコムチュア <3844> が9位、ビッグデータ関連サービスを展開するダブルスタンダード <3925> が14位にランクインした。また、20位にリストアップされたITコンサルティング会社のマネジメントソリューションズ <7033> はDXなどの旺盛な社内変革ニーズを背景に、プロジェクトマネジメント支援サービスの拡大が続いている。
このほか、近鉄エクスプレス <9375> 、日鉄物産 <9810> 、H.U.グループホールディングス <4544> 、UACJ <5741> 、阪和興業 <8078> 、イチネンホールディングス <9619> 、住友倉庫 <9303> は予想PER10倍以下と割安感が強い一方、配当利回りが3%以上と高水準で、株主還元の切り口でも投資妙味があるとして注目したい。
┌ 四半期 経常利益 ┐ 最高益 ┌ 通期 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 直近四半期 連続期数 上振れ率 今期予想 PER
<3465> ケイアイ不 36.5 7068 5 87.8 24000 9.4
<4880> セルソース 23.0 315 5 11.1 1118 149
<4186> 東応化 10.7 5644 5 22.8 19800 19.2
<8771> イー・ギャラ 9.4 945 5 20.7 3750 45.0
<5344> MARUWA 50.9 4882 4 53.9 15900 19.2
<9310> トランシティ 21.2 2283 4 22.9 6500 10.9
<6966> 三井ハイテク 19.5 3989 4 71.3 13500 43.4
<6050> イーガーディ 13.0 601 4 8.2 2207 25.2
<3844> コムチュア 11.5 1036 4 19.0 3800 47.9
<9375> 近鉄エクス 8.2 13320 4 47.7 51000 6.5
<2491> Vコマース 5.0 1998 4 19.6 7500 48.1
<4251> 恵和 87.4 1132 3 215 3142 26.9
<6490> ピラー 25.5 2986 3 90.3 10000 12.6
<3925> ダブスタ 15.7 523 3 53.6 1710 36.1
<7826> フルヤ金属 7.1 4730 3 9.9 11600 10.8
<4582> シンバイオ 12240 617 2 5525 1350 38.2
<9896> JKHD 95.9 4052 2 55.8 9000 5.5
<6855> 電子材料 61.5 1880 2 49.3 4244 11.7
<4980> デクセリ 54.3 6965 2 82.6 19800 19.2
<7033> MSOL 48.4 380 2 29.8 1210 71.8
<6264> マルマエ 38.3 592 2 47.0 1780 32.2
<6089> ウィルG 37.0 1570 2 8.7 4410 12.8
<4189> KHネオケム 30.9 6287 2 57.1 18700 9.1
<9810> 日鉄物産 28.7 12794 2 18.0 43000 5.4
<4544> HUグループ 24.2 14816 2 24.3 33700 7.1
<5741> UACJ 23.1 14228 2 87.5 40000 6.4
<8078> 阪和興 18.2 16587 2 22.9 50000 3.8
<4975> JCU 16.5 2384 2 16.1 8350 24.1
<4626> 太陽HD 13.6 5055 2 15.8 16000 17.6
<7979> 松風 11.7 1124 2 26.8 3199 16.3
<6315> TOWA 10.1 2991 2 178 11500 9.9
<5757> CKサンエツ 9.1 2809 2 10.2 6500 8.3
<9302> 三井倉HD 8.6 6102 2 16.6 20100 5.3
<2264> 森永乳 8.3 11162 2 5.6 31800 7.7
<6652> IDEC 6.2 2586 2 41.9 9200 12.1
<6941> 山一電機 4.4 1921 2 31.1 5700 11.2
<3132> マクニカ富士 4.2 7829 2 76.8 29000 8.6
<3445> RSテクノ 3.7 2563 2 18.9 7300 28.4
<9619> イチネンHD 3.6 2438 2 6.7 8020 6.3
<5384> フジミインコ 3.0 3225 2 52.4 11750 21.8
<9303> 住友倉 0.5 5449 2 102 27500 9.0
※最高益連続期数は四半期ベースの連続回数。上振れ率は四半期実績または通期計画の過去最高益に比べた増加率。
※2020年10月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
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