三井倉が３日続伸、じわり水準切り上げ中段ボックス抜けへ

　三井倉庫<9302.T>が３日続伸。値幅は小刻みながらじわり水準を切り上げ、静かに上値慕いの動きを強めている。不動産賃貸を収益の柱としており、ここ折に触れて物色資金を引き寄せる含み関連の一角として注目されているようだ。一方、倉庫事業も採算の高いヘルスケア関連を中心に出入庫、保管残高いずれも高水準に推移している。同社は１５年度に営業利益１１０億円（前期実績５４億９４００万円）という野心的な目標を掲げており、これが株高の思惑材料として底流する。信用買い残の整理進捗も注目材料。７月１８日申し込み現在で買い残１２３万株と５月初旬との比較で半分以下に減少するなど株式需給面の変化に目を向ける向きもあるようだ。１５年３月期連結業績予想は、売上高が１７５０億円（前期比８．３％増）、営業利益が７３億円（同３２．８％増）を予想、９円配当を継続しながら１倍を下回るＰＢＲも含み資産関連の出遅れ銘柄との認識を増幅させている。

三井倉の株価は１４時１７分現在４５７円（△４円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）