日通、上期経常は13％減益で着地

　日本通運 <9062> が10月31日後場(13:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比13.1％減の328億円に減り、通期計画の730億円に対する進捗率は45.0％となり、5年平均の44.2％とほぼ同水準だった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比16.3％減の401億円に減る計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比1.1％増の196億円となり、売上営業利益率は前年同期の3.2％→3.6％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年3月期通期業績予想の連結及び個別の売上高につきましては、米中貿易摩擦を背景とした世界経済の減速や地政学リスクの高まり等、景気の下押し要因が顕在化し、航空事業を中心とした国際貨物の輸送需要が想定以上に低迷しており、通期の業績予想が、前回発表予想を下回ることが見込まれますので、業績予想数値を修正いたしました。　また、個別の営業利益、経常利益については、各種費用の削減効果が想定以上に推移し、通期の業績予想が、前回発表予想を上回ることが想定されますので、業績予想数値を修正いたしました。　なお、個別の当期純利益につきましては、前回発表しました予想どおりと見込んでおり、連結の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、海外情勢等の不確実性の高まり等を勘案し、予想数値を据え置きといたしました。（業績予想に関する注意事項）　本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手可能な情報に基づいて判断し作成したものであり、リスクや不確定要素を含んでおり、実際の業績は予想数値と異なる場合があります。