秩父鉄、前期経常を一転黒字に上方修正

　秩父鉄道 <9012> [東証Ｓ] が5月9日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の1億4000万円の赤字→1900万円の黒字(前の期は3億1100万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1億8300万円の赤字→2400万円の赤字(前年同期は1億5100万円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（2024年3月期　通期連結業績予想値　修正の理由）営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、電力単価や電力使用量が当社の想定を下回ったこと、一層の経費圧縮に努めたことなどにより、前回予想数値から改善する見込みとなりました。（2024年3月期　通期個別業績予想値　差異の理由）経常利益につきましては、コロナ禍からの一定程度の回復等により営業収益が増収となったほか、営業費用のうち減価償却費、電力費等が減少したことにより、前期実績と比較し、改善する見込みとなりました。また、当期純利益につきましては、前期に多額の減損損失を計上したことなどにより、前期実績と比較し、大幅に改善する見込みです。