富士急、前期経常を27％下方修正、配当も1.5円減額

　富士急行 <9010> が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の57.5億円→41.9億円(前の期は58.6億円)に27.1％下方修正し、減益率が1.9％減→28.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の11.5億円の黒字→4億円の赤字(前年同期は16.6億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の16.5円→15円(前の期は16円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、当社及び当社グループが展開する遊園地・ホテル事業などのレジャー・サービス業、及び鉄道・バス事業などの運輸業等につきまして、利用人員の減少があり、営業収益及び各利益は2019年11月６日に公表いたしました通期連結業績予想を下回る見通しとなりました。

　　当社は鉄道事業、自動車事業を中心とする公共性の高い事業を営んでおり、長期にわたり安定した経営基盤の確保に努めるとともに、配当につきましても継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。　2020年３月31日を基準日とする剰余金の配当につきましては、４月28日開催の取締役会において、基本方針に基づき、今回の業績予想の修正や連結配当性向を踏まえ、前回予想より１円50銭減額し、具体的には基本配当金である１株当たり14円の配当に１円を加えた15円とすることを決議いたしました。　なお、本件につきましては、2020年６月開催の第119回定時株主総会に付議のうえ、正式に決定する予定であります。（注）本資料に記載されている業績見通し等は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の　　　前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因によりこれらの予想値とは異なる可能性があります。