京王、今期経常を24％上方修正

　京王電鉄 <9008> [東証Ｐ] が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の190億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の135億円→168億円(前期は53.6億円)に24.4％上方修正し、増益率が2.5倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の39.2億円→72.2億円(前年同期は45.5億円)に84.0％増額し、一転して58.9％増益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比36.8％増の95.1億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の6.8％→10.1％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期連結業績予想については、水際対策緩和による訪日外国人旅行客の増加や全国旅行支援の影響が想定以上に大きく、主にホテル業で宿泊需要が急回復したことなどから、営業収益および営業利益は前回公表した業績予想を上回る見込みとなりました。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は上記の影響に加え、助成金等の収入により前回公表した業績予想を上回る見込みとなりました。　通期個別業績予想については、第３四半期までの業績を踏まえたほか、当社連結子会社（ホテル業）の業績回復を受け関係会社貸倒引当金繰入額等の金額が想定を下回る見込みとなったことなどにより、当期純利益は前回公表した業績予想を上回る見込みとなりました。なお、当該引当金の繰入額については、連結決算では消去されるため連結業績への影響はありません。