トーセイ、今期税引き前を24％上方修正、配当も3円増額

　トーセイ <8923> が10月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の連結税引き前利益は前年同期比62.8％減の41.5億円に大きく落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の40.7億円→50.5億円(前期は120億円)に24.2％上方修正し、減益率が66.3％減→58.2％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結税引き前利益も従来予想の21.8億円→31.6億円(前年同期は44.5億円)に45.2％増額し、減益率が51.1％減→29.0％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の13円→16円(前期は42円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結税引き前利益は前年同期比35.8％減の22.6億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の32.4％→22.0％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　不動産流動化事業において、当第３四半期および第４四半期の売上総利益率が上振れする見込みであること、また、不動産ファンド・コンサルティング事業において、新規大型案件のアセットマネジメント契約を受託したことから９月末時点における受託資産残高が１兆円に到達し、これらの受託に伴うアクイジションフィーならびにその他報酬等が見込めることを業績予想へ織り込みました。

　当社は、株主の皆様への安定的な配当を経営の最重要課題と認識しており、収益性の高い事業機会の獲得による長期的な企業価値向上のために必要な内部留保と配当とのバランスについて、業績の推移、今後の経営環境、事業計画の展開を総合的に勘案して決定することを基本方針としております。期末配当金につきましては、2020年11月期の連結業績予想の修正および修正前の配当性向（25.6％）の水準維持を踏まえ、配当予想を前回予想より3円増額し、１株当たり16円（配当性向25.8％）といたしました。※業績予想に関する留意事項上記の業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき判断したものであり、今後確定する決算数値とは異なる可能性があります。