コスモスイニシア、マンション・戸建て分譲向け用地仕入れを再開

　マンション大手のコスモスイニシアは２０日、０８年秋から凍結していたマンション分譲・戸建て住宅分譲事業向け用地の仕入れを再開したと発表した。住宅需要に回復感が出てきたほか、建築コストの安定により適正な利益率を確保した事業活動を展開できる環境になったと判断。販売好調により完成在庫が大幅に減少したこともあり、用地仕入れを再開した。用地取得を開始した今年２月からこれまでの間に、マンション７プロジェクト、戸建て住宅１プロジェクトの事業用地を取得している。

　同社は０９年９月に私的整理の一手法である「事業再生ＡＤＲ」が成立し、事業再生中。１３年３月期を最終年度とする「事業再生計画」に基づき、年間巡航ペースでマンション分譲事業の売上高３５０億円（販売数１１００戸程度）、戸建て住宅分譲の売上高１５０億円（販売戸数３００区画程度）を目指す計画。「東京」「新宿」「渋谷」の各ターミナル駅からの所要時間３０分圏内程度で、かつ過去の供給実績の多いエリアを中心に積極的な用地仕入れを進める方針だ。

　２０日の株価は反発。午後零時５５分時点は１９円高の４０１円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社