コスモスイニ、前期経常を一転黒字に上方修正、配当も無配→7円実施へ

　コスモスイニシア <8844> [ＪＱ] が4月26日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常損益を従来予想の8億円の赤字→21億円の黒字(前の期は52.5億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の4.9億円の赤字→24.1億円の黒字(前年同期は29.1億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当は7円(前の期は13円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当連結会計年度の業績につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念され、緊急事態宣言発出に伴う営業活動自粛や、アパートメントホテル「MIMARU」の一部施設の休業を余儀なくされました。アパートメントホテル「MIMARU」の運営状況は回復しきれず宿泊事業は厳しい状況が継続したものの、レジデンシャル事業及びソリューション事業に対する新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、投資用不動産の販売が好調であったこと、オフィス内装工事の受注が増加したこと、販売費及び一般管理費を削減したことなどから、売上高、営業利益ともに前回発表予想より増加する見込みとなっております。経常利益は、受取配当金が増加したこと及び支払利息が減少したことなどから増加する見込みとなったため、2020年5月13日に公表した業績予想を上記のとおり修正いたします。（注）上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において当社が入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は様々な要因により本業績予想数値とは異なる可能性があります。

　　当社は、企業価値の向上と株主の皆さまに対する利益還元を経営上の最重要課題と認識しており、配当政策につきましては、株主の皆さまに対する利益還元と継続的な成長に必要となる内部留保の充実を考慮しつつ、安定した配当を継続することを基本方針としております。今回修正の業績予想及び今後の経営環境等を総合的に勘案し、2021年3月期の期末配当予想につきましては、1株当たり7円といたします。　なお、本件につきましては、2021年6月24日開催予定の第52期定時株主総会に付議する予定です。(注) 上記予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の配当金額につきましては、今後の業績動向など様々な要因によって予想数値と異なる結果となる場合があります。