オリックス、１１年３月期連結純利益予想は前期比５１．０％増の５７０億円

　オリックスは１０日引け後、１０年３月期決算（米国会計基準）を発表した。

　１１年３月期連結純利益は前期比５１．０％増の５７０億円を見込む。

　法人金融サービス事業、投資銀行事業での黒字転換を計画。法人金融サービス事業では貸倒引当金繰入額などの減少を想定し、投資銀行事業では大口投資先に関する大規模な損失リスクが後退したと判断している。

　メンテナンスリース事業では、法人の設備投資需要が落ち込む厳しい状況のなかでも、サービスメニューの強化などにより増益転換を計画。海外事業ではＭ＆Ａ（企業の買収・合併）を含めた米州地域での業容拡大やアジア地域の好調などにより、大幅増益となった前期に続く高水準の利益を想定している。

　不動産事業では、大型の物件を控える一方で住宅関連事業の収益性が改善するとして、前期並みの利益の確保を見込む。なお、リテール事業は、前期に子会社株式売却益を計上した反動から減益見通しだが、生命保険事業の商品拡充による利益増大などで、実質では増益になるとしている。

　１０年３月期連結純利益は前期比７２．２％増の３７７億５７００万円となった。

　１０日終値は３１０円高の８２４０円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社