近鉄百貨店が反発、今１５年２月期の大幅営業増益予想を評価

　近鉄百貨店＜8244.T＞が反発。同社は９日、大引け後に前１４年２月期通期業績を発表。連結売上高２７７０億６６００万円（前々期比２．３％増）、営業利益３０億８８００万円（同１１．７％減）となったが、続く今１５年２月期は売上高３０４０億円（前期比９．７％増）、営業利益７４億円（同２．４倍）と営業利益では大幅な増益を見込んでいることが評価されている。
　前期は「あべのハルカス近鉄本店タワー館」の先行開業や奈良店での全館改装など地域中核店のテコ入れ効果などが売り上げを押し上げたが、あべのハルカス近鉄本店で全館開業に至るまで改装工事が続き賃料・償却費など諸費用が増加、開業初期費用の負担増が利益を圧迫している。今後は「あべのハルカス近鉄本店」の全面開業効果が表面化することから回復基調が期待される。

近鉄百貨店の株価は１０時３１分現在３８５円（△１２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）