青山商が年初来高値に接近、経費節減、円高メリット見込み増益転換予想を評価

　青山商事 が３日ぶりに反発。一時１４８円高の１６８０円まで買われ、４月１２日に付けた年初来高値１６９３円に接近していた。

　紳士服の製造・販売の最大手で、７日に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表。１１年３月期の売上高は、個人消費の厳しさから１９４４億円（前期比０．１％減）と小幅ながらも連続減収の予想ながら、利益面では付加価値の高い高機能スーツの拡販、経費節減、海外からの仕入れ増による円高メリットを見込み、営業利益１４８億円（同０．１％増）、経常利益１６８億円（同２５％増）、純利益７３億円（同３０．４％増）と増益転換の会社側見通しにある。株価はこの収益変化率の高さが評価されている。

　時価は連結予想ＰＥＲ１５倍台、同ＰＢＲ０．５倍と、投資尺度面での割安、出遅れ感が目立ち、目先的にも年初来高値更新から、さらなる上値を試す展開が有望視される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社