１０時の注目株＝低価格戦略で客数増見込む、株価は割安――ケーヨーを狙う

　大手ホームセンターのケーヨーを狙ってみたい。

　売上の半分を構成するのが、キッチン用品、化粧品、洗剤など日用消耗品といった家庭用品。食料品は扱っていないが、「取り扱うのが生活必需品であることから、消費不況の影響を受けにくい」（広報部）という。１０年２月期業績も減益ながら大崩れはしなかった。

　１１年２月期に関しては、「低価格路線を継続するため、前年実績を上回る客数を見込んでいる」（同）。営業利益は前期比１８．４％増の４２億円、純利益は同４０．５％増の２７億円と順調な回復を予想する。

　同社のホームセンターには、退職した団塊世代が多く足を運ぶ。売上高の２５％ほどを占める園芸用品が目当てだ。「中国のギョーザ問題などを受け、食の安全性に対する消費者意識が向上したようだ。野菜の苗の売れ行きが好調で自宅栽培への傾斜がうかがえる」（同）という。また、医薬品について、これまでのように薬剤師を配置することなく、登録販売者による販売が可能になるため、コスト削減が期待できることも追い風。

　指標面では単体ＰＥＲ１０倍台、ＰＢＲ０．７倍台と割り負け感は顕著。予想配当利回り２．６％前後にも妙味があるうえ、最低投資金額が４万６０００円前後と手掛けやすい。（岩村信太郎）



投資期間：１カ月

目標株価：５５０円

損切りライン：３８０円



◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社