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千趣会、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は無配転落

配信元:株探
投稿:2020/10/30 15:00
 千趣会 <8165> が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は50.7億円の赤字(前年同期は83.7億円の黒字)に転落した。
 併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終損益が53億円の赤字(前期は81.8億円の黒字)に転落する見通しを示した。

 会社側が発表した第3四半期累計の実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-12月期(4Q)の連結最終損益は2.3億円の赤字(前年同期は1.9億円の赤字)に赤字幅が拡大する計算になる。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は2円)とし、2期ぶりに無配転落する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結最終損益は20.7億円の赤字(前年同期は4.7億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の3.3%→-3.0%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2020年12月期の業績につきましては、前回公表いたしました2020年4月27日時点では、新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算定することが困難であったため、2020年2月13日に公表いたしました2020年12月期通期業績予想を一旦取り下げ「未定」としておりましたが、今般、最近の業績動向を勘案し、現時点において入手可能な情報や予測に基づき通期業績予想を策定いたしましたので、公表いたします。通信販売事業におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり消費の増加に加え、顧客基盤の再構築に向けて行った集客プロモーションの奏功により、主力のベルメゾンにおける当第3四半期連結累計期間の購入者数が前年同期比約25%増加した結果、前年同期と比較して大幅な増収増益となり、通期業績につきましても前期実績を大幅に上回る見通しとなっております。一方で、ブライダル事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当期4月以降に予定されていた挙式披露宴の大多数が翌連結会計年度に延期となったこと等により、当第3四半期連結累計期間の業績は大幅な減収減益となっております。なお、同事業は国内地方中堅都市を中心に出店を行っていることもあり、緊急事態宣言解除後、来館者数は徐々に戻りつつあります。このように、足元の業績には回復の兆しが見られるものの、当第4四半期においても同感染症の影響は継続する見込みであるため、同四半期の売上高を前年同期比の約5割と仮定したうえで、同事業の通期業績は大幅な減収及び営業赤字を見込んでおります。以上により、当連結会計年度における売上高は前期比8.0%減の820億円、営業損失は13億円、経常損失は48億円、親会社株主に帰属する当期純損失は53億円になる見通しです。

 当社グループは、配当性向を考慮し安定的な配当の維持及び業績に応じた適正な利益還元を基本としています。2020年12月期末配当予想は未定としておりましたが、前項のとおり、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みとなったことから、誠に遺憾ではございますが、2020年12月期末配当につきましては、無配とさせていただきます。株主の皆様には、深くお詫び申し上げますとともに、可能な限り早期に復配ができるように努めてまいりますので、ご理解と引き続きのご支援を賜りたくお願い申し上げます。(注)上記の予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。
配信元: 株探

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