デンキョーＧ、前期営業を一転赤字に下方修正、配当は5円増額

　デンキョーグループホールディングス <8144> [東証Ｓ] が5月9日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結営業損益を従来予想の1億2000万円の黒字→1億9900万円の赤字(前の期は6億1100万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結営業損益も従来予想の2億4200万円の黒字→7700万円の赤字(前年同期は2億5200万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　同時に、前期の年間配当を従来計画の40円→45円(前の期は40円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年３月期通期連結業績につきましては、資源・エネルギー価格の上昇や急速な円安の進行に伴い物価が上昇し、相次ぐ生活関連用品の値上げによる消費者の購買動向の変化などが、当社グループの販売活動にも大きな影響を及ぼすこととなり、連結の売上高は前回公表の予想数値を下回る見込みとなりました。　利益面におきましても、急速な円安進行に伴う輸入商品の仕入価格上昇に対し販売先への価格交渉は進展しているものの、価格転嫁のタイムラグにより売上総利益が低下するなど営業利益に大きく影響したこと等により、前回予想を下回る見込みになったため、上記の通り修正いたします。

　　当社グループは、2030年度に向けた長期ビジョン達成のためには、グループ全体の持続的成長および企業価値向上に資するグループ経営基盤・組織体制の構築が不可欠であると考え、2022 年 10 月１日より持株会社体制へ移行いたしました。　2023 年３月期の期末配当におきましては、株主の皆様の日頃のご支援への感謝に合わせ、持株会社体制への移行の組織再編を記念いたしまして、１株当たり普通配当20円に記念配当５円を加え合計25円とさせていただきます。　なお、本件につきましては、2023年６月に開催予定の定時株主総会の決議をもって正式に決定、実施する予定であります。※ 上記に記載した予想数値は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。