三栄コ、今期経常を一転2.3倍増益に上方修正

　三栄コーポレーション <8119> [東証Ｓ] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は5億6000万円の黒字(前年同期は2億3800万円の赤字)に浮上し、従来の1000万円の赤字予想から一転黒字で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の2億円→6億円(前期は2億5800万円)に3.0倍上方修正し、一転して2.3倍増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比91.9％減の4000万円に大きく落ち込む計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は4億2900万円の黒字(前年同期は4100万円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-0.4％→5.3％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第2四半期(累計)期間まで堅調に推移した外出・トラベル需要は第3四半期以降一段落すると見込んでいること、欧州の景気低迷や巣ごもり需要収束の影響が想定以上に見込まれること、ブランド販売子会社での事業再編が途上にあることなどから、通期連結業績予想および通期個別業績予想を修正しております。この結果、売上高につきましては、当初予想からの減少を見込んでおります。利益面につきましては、第3四半期以降の事業環境予測から、売上高同様、利益も伸び悩みますが、通期の営業利益、経常利益、親会社株主に係る四半期純利益（個別は四半期純利益）は当初予想からの増加を見込んでおります。なお、本日別途「連結子会社の解散および清算ならびに当該連結子会社に対する債権放棄および特別損失計上に関するお知らせ」を公表しておりますが、当該お知らせに記載のとおり、本件による連結業績への影響は軽微と見込んでおります。