神鋼商、非開示だった今期経常は32％減益、未定だった配当は60円減配

　神鋼商事 <8075> が9月18日後場(13:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比31.5％減の27億円に落ち込む見通しと発表した。
　同時に、非開示だった21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常利益が前年同期比49.8％減の17億円に落ち込む見通しと発表した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を15円(前年同期は55円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も15円実施する方針とした。年間配当は前期比60円減の30円に減配となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　新型コロナウイルス感染症による業績への影響が不透明であったため未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報や予測等に基づき業績予想を算定いたしましたので、公表いたします。新型コロナウイルス感染症の影響による国内外の経済活動停滞により、鉄鋼、非鉄金属をはじめとする当社主要商品の需要は、前年に比べ大幅な減少が予想されます。また、原油価格の低迷に伴う米国エネルギー事業環境の悪化により、北米子会社が保有する関連商品の在庫の減損や一部の海外投資事業の不振に伴う投資有価証券の減損も見込まれることから、業績は前年同期と比較して大幅に悪化する見込みです。なお、通期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の再拡大等が懸念されているため、業績予想の前提が変化する可能性があります。精査を進めておりますが、修正の必要が出た場合にはすみやかに開示いたします。

　当社は、株主の皆さまに対する利益還元を経営の重要課題の一つに位置付けており、企業体質の強化と将来の事業展開に必要な内部留保等を考慮しつつ、各期の業績に応じた配当を継続していくことを基本方針としております。当期の配当金につきましては、業績予想と同様に未定としておりましたが、業績予想公表値を踏まえ、総合的に勘案した結果、予想値を公表いたします。（注）上記の業績予想及び配当予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績及び配当は、今後のさまざまな要因により予想数値と異なる場合があります。