長瀬産が続伸、集計中の１０年３月期連結業績の一転増益を好感

　長瀬産業が一時４２円高１１６２円まで買われ続伸。化学商社の最大手で、２０日に会社側が集計中の１０年３月期の連結業績見込みを上方修正。従来の小幅減益から、一転して増益となったことが好感されている。

　発表によれば、１０年３月期の連結売上高は、従来予想比２８９億円増の６０３９億円（前期比１５．５％減）、営業利益は同３１億円増の１３１億円（同４．６％増）、経常利益は同３７億円増の１４７億円（同１２．６％増）、純利益は同１５億円増の７５億円（同２９．１％増）となった。上方修正の理由について会社側では、売上面では化成品、電子事業を中心に、液晶、液晶パネル業界向けの販売が好調に推移したことや、新興国の需要増を背景に、海外販売が拡大したことを挙げており、利益面では、製造関連子会社の高付加価値商品販売が好調さを持続したことを挙げている。

　日足チャートは、日足が５日、２５日の両移動平均線を再び上抜け、上昇トレンドへの復帰を示唆。７日に付けた年初来高値１１７９円の奪回も時間の問題といえそうだ。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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