クレステック、前期経常を一転18％増益に上方修正・最高益、配当も6円増額

　クレステック <7812> [東証Ｓ] が7月22日大引け後(15:01)に業績・配当修正を発表。22年6月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→12.6億円(前の期は10.6億円)に32.2％上方修正し、一転して18.1％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2.2億円→5.3億円(前年同期は6.1億円)に2.4倍増額し、減益率が63.3％減→13.1％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の58円→64円(前の期は45円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第４四半期においては、懸念していた半導体不足や原材料、原油価格の高騰に加え、ロシア・ウクライナ情勢等や上海での新型コロナウイルス感染症対策によるロックダウン、フィリピンでの税制改正に伴うコストの増加による影響等が生じております。その一方で、円安の進行により海外子会社の収益が増加しており、外貨建て資産の換算による為替差益が発生いたしました。　また、2022年６月24日付「連結子会社の事業内容変更に伴う特別損失の計上に関するお知らせ」にて公表した連結子会社であるCRESTEC PRINTING（DONGGUAN）LTD.における特別損失も計上しております。　このような状況の中、前回発表予想を上回る見通しとなりましたので、通期連結業績予想を上方修正いたします。※　上記の予想は、現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、株主への利益還元を経営の最重要課題のひとつとして重視するとともに、将来にわたる企業の安定と発展のために内部留保を充実させ、株主の皆様に対する利益を長期的に確保することが重要であると考えており、配当の金額につきましても、配当性向30％以上を目標としております。　当期の期末配当金予想については、2022年６月期通期連結業績予想の上方修正を踏まえ、１株当たり35円に修正いたします。これにより、2022年６月期における年間配当予想は１株につき64円となります。※　上記の予想は、現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。