壽屋 Research Memo（8）：利益配分は安定配当を継続することが基本方針

■株主還元策

利益配分については、株主に対する利益還元を経営の最重要課題と認識しており、今後の事業拡大のための内部留保資金の確保等を勘案しつつ、安定した配当を継続実施していくことを基本方針としている。この基本方針に基づいて、2022年6月期の配当予想は2021年6月期比20円増配の年間60円（期末一括）としている。予想配当性向は13.5%となる。

壽屋<7809>は、株主優待制度について2022年4月に株主優待制度の変更を発表した。毎年6月30日現在で1単元（100株）以上、5単元（500株）以上の所有株主を対象とし、その保有期間、所有株式数に応じて買い物優待券、株主優待限定オリジナルデザイン・キャラクターQUOカードを贈呈する。具体的には、1単元以上の保有者で、保有年数が3年未満の場合は3,000円相当の買物優待券、保有年数が3年以上の場合は3,000円相当の買物優待券及び1,000円相当のオリジナルデザイン・キャラクターQUOカード1枚を贈呈する。5単元以上の保有者で、保有年数が3年未満の場合は6,000円相当の買物優待券、3年以上の場合は6,000円相当の買物優待券及び3,000円相当のオリジナルデザイン・キャラクターQUOカード3枚を贈呈する。



■ESG経営・SDGsへの取り組み

ESG（環境・社会・統治）経営及びSDGs（持続可能な開発目標）に関しては、現時点では具体的なマテリアリティ（重要課題）や目標を策定していないが、「立川ハーフマラソン」のスポンサー、「たちかわ電子図書館」への電子図書の提供などのCSR（企業の社会的責任）活動を行っている。さらに今後は、公正性と透明性の高い事業活動を行うため、「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」（最新更新日2021年12月27日）の基本方針に基づいて取り組みを推進するとしている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　水田雅展）


＜EY＞