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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/02/01 05:30

一工薬 <4461>  2,529円 (+500円、+24.6%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。第一工業製薬 <4461> [東証P]がストップ高。30日取引終了後に発表した23年4-12月期決算は、売上高が前年同期比7.1%減の456億3400万円、最終損益が前年同期実績(3億9500万円の赤字)から2億9900万円の黒字に転換して着地した。最終損益は4-9月期(上期)時点で赤字だったものの、直近10-12月期に大幅な黒字を計上。 半導体やディスプレイ関連の市況回復が追い風となったほか、価格転嫁や経費削減の取り組みが奏功した。足もとの業績改善を好感した買いが流入した。

東邦金 <5781>  1,600円 (+300円、+23.1%) ストップ高

 東邦金属 <5781> [東証S]がストップ高。30日の取引終了後、筆頭株主である太陽鉱工(神戸市中央区)が完全子会社化を目的に、東邦金に対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株1885円。東邦金の株価はこのTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。レアメタルなどの素材メーカーである太陽鉱工は、東京証券取引所が2020年2月に新市場区分の概要について公表後、東邦金の上場維持基準の適合性に関する課題認識を強め、資本関係の一本化について検討するようになったという。買付予定数の下限は81万8700株で上限は設定しない。買い付け期間は1月31日から3月14日まで。TOB成立後は所定の手続きを経て、東邦金は上場廃止となる見込み。東邦金はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨する。東証は30日、東邦金を監理銘柄(確認中)に指定した。東邦金と太陽鉱工は、明治から大正時代の総合商社である鈴木商店を起源とする。

放電精密 <6469>  668円 (+100円、+17.6%) ストップ高

 放電精密加工研究所 <6469> [東証S]がストップ高。30日の取引終了後、三菱重工業 <7011> [東証P]との間で資本・業務提携を行うことを決めたと発表。三菱重を割当先とする増資により調達した資金は設備投資に充てる方針で、事業拡大を期待した買いが集まったようだ。放電精密は三菱重を割当先として新たに354万6100株を1株564円で発行する。手取り概算で約19億5900万円を調達し、設備投資などに充てる。三菱重の高効率ガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)事業部門や、航空・防衛部門、同社子会社の三菱重工航空エンジンなどから、放電精密は増産の打診を受けていたという。

東京鉄 <5445>  5,210円 (+705円、+15.7%) ストップ高

 東証プライムの上昇率2位。東京鐵鋼 <5445> [東証P]がストップ高。31日午後2時、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を上方修正し、好感されたようだ。今期の売上高予想を770億円から780億円(前期比1.6%減)、最終利益予想を57億円から68億円(同85.9%増)に引き上げた。また、期末配当予想は従来の計画から30円増額して180円とした。年間配当予想は230円(同120円増配)となる。出荷量が予想を上回る見通しとなったほか、製造コストの削減効果とともに鉄スクラップ価格が想定を下回る見込みとなり、影響を業績予想に反映した。4-12月期の売上高は前年同期比1.9%減の585億6800万円、最終利益は同2.3倍の54億1400万円だった。

フジオーゼ <7299>  7,370円 (+1,000円、+15.7%) ストップ高

 フジオーゼックス <7299> [東証S]がストップ高。30日の取引終了後に株式分割と株主優待制度の新設を発表しており、これを好感した買いが流入した。3月31日を基準日として、1株を5株に株式分割する。一方、株主優待制度は25年3月31日時点の株主から、毎年3月末時点で1単元(100株)以上を1年以上(初回に限り9ヵ月間)継続して保有する株主を対象に、保有株数に応じて全国共通商品券を2000~1万円相当分贈呈する。また、同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)連結決算が、売上高174億2800万円(前年同期比7.7%増)、営業利益13億1100万円(同65.2%増)と大幅営業増益となったことも好材料視された。中国で日系の販売回復に遅れがみられるものの、自動車メーカーの生産回復の影響で国内売上高が回復したほか、北米向け受注が増加したことが牽引した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高233億5000万円(前期比8.1%増)、営業利益18億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

一パン <2215>  749円 (+100円、+15.4%) ストップ高

 第一屋製パン <2215> [東証S]がストップ高。製パン大手で「ポケモンパン」をはじめキャラクター商品を強みとし、和菓子などにも展開する。業績は低迷が続いていたが、製品値上げ効果や生産合理化などの効果が発現し足もとで収益採算が急回復の兆しをみせている。30日取引終了後に23年12月期の業績予想の修正を発表しており、営業利益は従来計画の3億5800万円から5億9700万円(前期は6億6900万円赤字)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。株式需給面では売り物薄で株価は昨年12月下旬以来の700円台を回復する公算が大きくなっている。

日本M&A <2127>  892.1円 (+117.9円、+15.2%)

 東証プライムの上昇率3位。日本M&Aセンターホールディングス <2127> [東証P]が3日続急騰。30日の取引終了後に上限を1000万株(発行済み株数の3.08%)、または70億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。取得期間は1月31日から3月31日までで、株主還元策の充実並びに経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。また、同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)連結決算が、売上高311億4700万円(前年同期比4.3%増)、営業利益112億3400万円(同1.1%増)、純利益73億600万円(同3.0%増)と増収増益となったことも好材料視された。全社一丸となって案件成約に取り組んだ結果、10-12月期の成約件数が300件となり、四半期単位で最多の成約件数となったことに加えて、ミッドキャップ案件(売上高10億円以上または利益5000万円以上)に特化した専門部署である成長戦略開発センターによる全社的横断施策が奏功したことなどで、1件当たりのM&A売上高が3770万円(前期3780万円)と前期並みに回復したことが寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高440億円(前期比6.5%増)、営業利益170億円(同11.1%増)、純利益110億円(同11.8%増)の従来見通しを据え置いている。

M&A総研 <9552>  5,300円 (+700円、+15.2%) ストップ高

 東証プライムの上昇率4位。M&A総研ホールディングス <9552> [東証P]がストップ高。30日取引終了後に23年10-12月期連結決算を発表し、売上高は49億円(前年同期単独21億2500万円)、営業利益は33億5300万円(同13億9800万円)だった。営業利益ベースで通期計画(72億円)に対する進捗率が約47%と高水準なことから、これを評価した買いが膨らんだ。成約件数は66件となり、前年同期(33件)から倍増した。今後の売り上げの基礎となる受託残高の積み上げは引き続き順調で、新規採用したアドバイザーも着実に受託できているという。なお、通期の業績見通しは据え置いた。

ダイハツデ <6023>  1,292円 (+143円、+12.5%)

 ダイハツディーゼル <6023> [東証S]が4日ぶり急反騰。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4-12月)連結決算が、売上高577億8600万円(前年同期比22.3%増)、営業利益21億2800万円(同86.1%増)、純利益26億4500万円(同2.5倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。コンテナ船向けを中心とした大型機関及びデュアルフューエル機関の販売に加え、ばら積み船やタンカー向けを中心にした中小型機関の販売が好調に推移した。また、舶用機関関連、陸用機関関連ともにメンテナンス需要が引き続き堅調に推移したことや、為替の影響も寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高780億円(前期比8.2%増)、営業利益36億円(同横ばい)、純利益35億円(同18.7%増)の従来見通しを据え置いている。

住友理工 <5191>  1,279円 (+130円、+11.3%)

 東証プライムの上昇率5位。住友理工 <5191> [東証P]が急反騰。昨年来高値を更新。31日正午、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を6000億円から6100億円(前期比12.8%増)、最終利益予想を119億円から138億円(同2.1倍)に引き上げた。主要顧客の需要が堅調に推移するなか、顧客の増産による影響や原価低減活動による効果を織り込んだ。4-12月期の売上高は前年同期比15.7%増の4571億2100万円、最終損益は133億8900万円の黒字(前年同期は25億2900万円の赤字)だった。

日精線 <5659>  5,630円 (+450円、+8.7%)

 東証プライムの上昇率7位。日本精線 <5659> [東証P]が急反発。30日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的としている。同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)連結決算は、売上高331億4300万円(前年同期比10.9%減)、営業利益23億1200万円(同31.3%減)、純利益17億1200万円(同29.5%減)となった。太陽光発電パネルなどの製造プロセスで使用される極細線に対する需要の強さは継続したものの、流通在庫の調整を受けたステンレス鋼線の販売量減少による操業度損の増加や、これまで収益をけん引してきた半導体関連業界向け超精密ガスフィルターの受注が減少したことが響いた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高437億円(前期比10.9%減)、営業利益30億円(同28.2%減)、純利益21億7000万円(同29.7%減)の従来見通しを据え置いている。

コマツ <6301>  4,245円 (+336円、+8.6%)

 東証プライムの上昇率9位。小松製作所 <6301> [東証P]が急反発。30日取引終了後に24年3月期第3四半期(4-12月)決算を発表、営業利益は前年同期比31%増の4534億2100万円と大幅な伸びを達成した。同期間としての過去最高を更新し、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。同社は売上高の約9割を海外で占めているが、北米などで建機の需要が増勢で値上げ効果も発現している。24年3月期の営業利益は前期比12%増の5480億円と2ケタ成長で過去最高を予想している。好調な業績を評価する買いが活発化し売買高も高水準に膨らんでいる。

理想科学 <6413>  3,000円 (+229円、+8.3%)

 理想科学工業 <6413> [東証P]が急反発。30日の取引終了後に発表した24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算は、売上高が前年同期比微増の529億5500万円、経常利益が同2.1%減の36億9100万円だった。9ヵ月間累計では経常減益だったが、直近3ヵ月間の10-12月期で経常利益は約15%増となった。また、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.61%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、ポジティブ視されたようだ。4-12月期は印刷機器事業において、地域別では日本が減収となった半面、米州と欧州は増収となった。日本国内では商品価格改定に伴う前倒し需要が前期末にあり、その反動が出た。

中部飼 <2053>  1,208円 (+91円、+8.2%)

 中部飼料 <2053> [東証P]が急反発。31日午後2時ごろ、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を19億円から30億円(前期比79.6%増)へ、純利益を15億円から26億円(同3.1倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の2360億円(同3.1%減)を据え置いたものの、第4四半期に畜産飼料の原料ポジションが想定以上に改善することが見込まれるほか、電力費・燃料費などの変動費の増加が想定を下回る見通しであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高1800億4900万円(前年同期比1.3%減)、営業利益16億2200万円(同10.6%減)、純利益15億8800万円(同92.8%増)だった。

ストライク <6196>  4,810円 (+360円、+8.1%)

 ストライク <6196> [東証P]が4日ぶり急反発。中小企業を主要顧客に事業承継型M&A仲介を手掛けているが、大型案件などを含め経営者の高齢化に伴う事業承継ニーズは旺盛で収益は絶好調に推移している。同社が30日取引終了後に発表した24年9月期第1四半期(23年10-12月)決算は営業利益が前年同期比2.4倍となる13億4500万円と大幅な伸びを確保した。これを好感する形で買いを呼び込んだ。

■元気寿司 <9828>  4,015円 (+300円、+8.1%)

 元気寿司 <9828> [東証S]が3日続急伸。4000円の大台に乗せ、株式分割考慮後の上場来高値を更新した。30日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、経常利益の見通しを32億8300万円から41億3000万円(前期比2.3倍)に引き上げた。最高益予想を上乗せして修正する形となり、好感されたようだ。今期の売上高予想は604億4800万円から607億7000万円(同11.3%増)に見直した。4-12月期は、商品販売戦略が奏功したほか、原材料やエネルギー価格の上昇影響を保守的に見込んでいたこともあって、業績が計画を上回った。

キヤノン <7751>  4,080円 (+297円、+7.9%)

 キヤノン <7751> [東証P]が急反発。30日の取引終了後に発表した24年12月期連結業績予想で、売上高4兆3500億円(前期比4.0%増)、営業利益4350億円(同15.9%増)、純利益3050億円(同15.3%増)を見込み、年間配当予想を前期比10円増の150円としたことが好感された。先端半導体向けを中心に半導体露光装置の成長が続く見通しであるほか、ネットワークカメラなどの新規事業の市場成長や、オフィス複合機やレンズ交換式デジタルカメラなどの新製品効果を見込む。また、コストダウン活動の推進に加えて、経費構造を全面的に見直すプロジェクトを開始することによる収益力向上も期待できる。なお、想定為替レートは1ドル=140円(23年12月期140円85銭)、1ユーロ=155円(同152円20銭)としている。同時に発表した23年12月期決算は、売上高4兆1809億円(前の期比3.7%増)、営業利益3753億6600万円(同6.2%増)、純利益2645億1300万円(同8.4%増)だった。あわせて、上限を3300万株(発行済み株数の3.34%)、または1000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月1日から25年1月31日までとしており、株主還元策の一環として実施するという。

SBIGAM <4765>  703円 (+43円、+6.5%)

 SBIグローバルアセットマネジメント <4765> [東証P]が3日続急伸。同社は1月30日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比11.6%増の20億円に伸びたことで好感されたようだ。直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の6.4億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の20.2%→21.0%に上昇した。

ソシオネクス <6526>  3,432円 (+201円、+6.2%)

 ソシオネクスト <6526> [東証P]が続急伸。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2140億円から2170億円(前期比12.6%増)へ、営業利益を290億円から315億円(同45.1%増)へ上方修正したことが好感された。中国市場や民生市場は弱含みで推移しているものの、新製品の開発及び量産が順調に進んでいることに加えて、想定為替レートに対して円安が進んだことが寄与する。なお、税務調査において、租税特別措置法に基づく一般試験研究費に係る法人税額の特別控除額の算出方法の指導を受けて、税額控除額が減少する可能性を考慮して法人税予想額の修正をしたことから、純利益は225億円(同13.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高1696億3800万円(前年同期比22.2%増)、営業利益279億4400万円(同66.8%増)、純利益203億円(同33.1%増)だった。

栄研化 <4549>  1,843円 (+104円、+6.0%)

 栄研化学 <4549> [東証P]が急反発。30日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の7.3%にあたる270万株(金額で54億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。これが好感されたようだ。買い付け期間は1月31日から6月30日までとなる。また、今回取得した全株は消却する予定。


※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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