マクニカが年初来高値更新、１１年３月期も２ケタ増益見通しを好感

　マクニカが小幅高で始まり、後場に入って、一時２６９円高の２２５０円まで買われ急伸、１４日に付けた年初来高値２０６４円を大きく更新している。

　独立系の半導体商社で、午後１時に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の連結業績見通しを発表。携帯電話など通信機関連や薄型テレビなど民生用電子機器、パソコン向けに半導体需要が拡大、売上高１４９２億６３００万円（前期比１３．５％増）、営業利益３３億１４００万円（同８６．５％増）、最終損益１７億６７００万円の黒字（前期は１億４３００万円の赤字）と、大幅増収、利益面も急向上となった。

　１１年３月期もアジア市場での民生用、産業用双方の半導体需要拡大が見込まれるほか、ネットワーク関連機器事業も回復基調にあることから続伸の見通し。通期で売上高１６００億円（前期比７．２％増）、営業利益４０億５０００万円（同２２．２％増）、純利益２４億５０００万円（同３８．７％増）と利益面で２ケタ増益を予想。これが好感されている。

　年初来高値更新ながら、時価は連結ＰＢＲ０．６９倍と依然出遅れ感が強く、目先はさらなる上値を試す展開が予想される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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