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オーハシテクニカのニュース
*10:03JST オーハシテク Research Memo(3):2026年3月期中間期は、減収ながらも販売価格改定や生産性向上により増益
■オーハシテクニカ<7628>の業績動向
1. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期の業績は、売上高で前年同期比1.8%減の19,967百万円、営業利益で同27.6%増の1,122百万円、経常利益で同17.5%増の1,331百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同100.4%増の1,520百万円と、減収ながら増益を確保した。
売上高は、新規受注品による売上寄与はあったものの、日本・中国・米国における主要販売先自動車メーカーの減産に加え、円高進行によるマイナス影響が重なり減収となった。一方、利益面では、販売価格の改定に加え、製造部門において米国を中心に生産設備の更新、自動化・省人化投資を進めたことによる生産性向上が寄与し、売上総利益率は前年同期比0.9ポイント上昇した。さらに、海外を中心に販管費の削減が進んだことで増益となった。親会社株主に帰属する中間純利益は、投資有価証券売却益731百万円及び在外子会社資金流出事案に係る回収益50百万円を特別利益に計上したことにより、大幅な増益となった。なお、米国関税の影響については、原則として販売価格に転嫁するため限定的となる見通しである。
売上高はアセアンを除き減収、利益は各地で生産性が向上
2. 地域別業績動向
日本は、新規受注品の売上寄与はあったものの、得意先乗用車・商用車メーカーの減産の影響により、売上高は9,513百万円(前年同期比1.3%減)であった。セグメント利益(営業利益)は、価格改定及び製造部門の生産性向上による売上総利益率の改善はあったものの、売上減少により349百万円(同28.9%減)となった。
米州は、主要販売先自動車メーカーの生産調整及び円高によるマイナス影響により、売上高は7,056百万円(同0.9%減)となった。一方、利益面は、価格改定や生産性向上・経費削減が進み、453百万円(同84.0%増)と大きく改善した。
中国は、主要得意先自動車メーカーの生産減少が続いており、売上高は1,059百万円(同20.0%減)となった。本田技研工業向け売上は2年連続で前年比30%減となったが、2026年3月期中間期はさらに20%減少した。セグメント損失は42百万円(前年同期は92百万円の損失)となり、損失計上が続いた。ただし、武漢支店の閉鎖に伴う経費削減が寄与し、赤字幅は縮小した。
アセアンは、タイを中心に自動車ローン取り扱いの厳格化により自動車販売の低迷が続いているものの、新規受注品の寄与により、売上高は1,587百万円(同8.2%増)となった。利益面は、増収に加えて製造部門での生産性向上による原価低減が進み、221百万円(同19.4%増)と堅調に推移した。
欧州は、新規受注品の売上寄与はあったものの、主要得意先自動車メーカーの減産影響により、売上高は751百万円(同4.8%減)となった。一方、利益面は、価格改定や仕入原価の低減に加え、販管費の減少により、97百万円(同256.2%増)と大幅増益となった。
台湾は、グループ会社向け輸出の減少により、利益は10百万円(同46.6%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
<MY>
1. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期の業績は、売上高で前年同期比1.8%減の19,967百万円、営業利益で同27.6%増の1,122百万円、経常利益で同17.5%増の1,331百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同100.4%増の1,520百万円と、減収ながら増益を確保した。
売上高は、新規受注品による売上寄与はあったものの、日本・中国・米国における主要販売先自動車メーカーの減産に加え、円高進行によるマイナス影響が重なり減収となった。一方、利益面では、販売価格の改定に加え、製造部門において米国を中心に生産設備の更新、自動化・省人化投資を進めたことによる生産性向上が寄与し、売上総利益率は前年同期比0.9ポイント上昇した。さらに、海外を中心に販管費の削減が進んだことで増益となった。親会社株主に帰属する中間純利益は、投資有価証券売却益731百万円及び在外子会社資金流出事案に係る回収益50百万円を特別利益に計上したことにより、大幅な増益となった。なお、米国関税の影響については、原則として販売価格に転嫁するため限定的となる見通しである。
売上高はアセアンを除き減収、利益は各地で生産性が向上
2. 地域別業績動向
日本は、新規受注品の売上寄与はあったものの、得意先乗用車・商用車メーカーの減産の影響により、売上高は9,513百万円(前年同期比1.3%減)であった。セグメント利益(営業利益)は、価格改定及び製造部門の生産性向上による売上総利益率の改善はあったものの、売上減少により349百万円(同28.9%減)となった。
米州は、主要販売先自動車メーカーの生産調整及び円高によるマイナス影響により、売上高は7,056百万円(同0.9%減)となった。一方、利益面は、価格改定や生産性向上・経費削減が進み、453百万円(同84.0%増)と大きく改善した。
中国は、主要得意先自動車メーカーの生産減少が続いており、売上高は1,059百万円(同20.0%減)となった。本田技研工業向け売上は2年連続で前年比30%減となったが、2026年3月期中間期はさらに20%減少した。セグメント損失は42百万円(前年同期は92百万円の損失)となり、損失計上が続いた。ただし、武漢支店の閉鎖に伴う経費削減が寄与し、赤字幅は縮小した。
アセアンは、タイを中心に自動車ローン取り扱いの厳格化により自動車販売の低迷が続いているものの、新規受注品の寄与により、売上高は1,587百万円(同8.2%増)となった。利益面は、増収に加えて製造部門での生産性向上による原価低減が進み、221百万円(同19.4%増)と堅調に推移した。
欧州は、新規受注品の売上寄与はあったものの、主要得意先自動車メーカーの減産影響により、売上高は751百万円(同4.8%減)となった。一方、利益面は、価格改定や仕入原価の低減に加え、販管費の減少により、97百万円(同256.2%増)と大幅増益となった。
台湾は、グループ会社向け輸出の減少により、利益は10百万円(同46.6%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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