VTホールディングスのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
VTホールディングス <7593> 【2+→2+】
「上期は売上収益と営業利益がともに過去最高、通期計画上振れをTIWは見込む」
TIWでは投資評価は「2+」を維持する。その理由は、(1)25/3期上期(4-9月)は大幅増収、2桁営業増益、営業過去最高益確保の好決算、(2)上期決算では、中核の自動車販売関連事業において4部門(新車、中古車、サービス、レンタカー)全てで増収増益(粗利益)を確保したこと、ストックビジネスであり粗利益全体の3割強を占めるサービス部門の業績を確り伸ばしたこと、継続的なM&Aによる海外の伸張を同社の事業規模拡大に繋げていること(海外売上比重は5割弱まで上昇、新車の伸びを主因とした海外伸長もあり上期の同社全体の売上収益は過去最高、海外の収益力向上が中期的な同社業績の牽引役の一つとして期待される)などがポジティブに評価できる。更には(3)営業過去最高益を見込み25/3期計画は上振れが見込めることに加え、(4)株価指標面にも割安感(25/3期TIW予想PER7.8倍、TIW予想配当利回り5.29%等)があることなどによる。
予想ROE:8.8% PBR:0.8倍、来期予想PER:7.0倍、来期予想EPS成長率:11%株価(12/6 終値):482円 Fモデルによる理論株価:571円(12月4日by高田悟)
イチネンホールディングス <9619> 【1→1】
「上期は大幅営業増益、22期連続で営業増益を見込む通期計画の進捗は良好」
TIWでは目標株価は2,450円を維持し投資評価は「1」(Buy)を継続する。その理由は、(1)25/3期上期(4-9月)は大幅増収大幅営業増益の好決算、
(2)一部事業で事業環境悪化影響(円安やコストアップ等)を強く受けたが、中核の自動車リース関連を中心とした他の事業でカバーし確り増益を確保したこと、成長事業との位置付けのパーキング事業業績を着実に伸ばしたこと、同社は継続的なM&Aを成長戦略の柱の一つに据えるが、前期のM&Aを合成樹脂及び農業関連事業の伸長に繋げたこと、などが上期決算で評価できる、更には、(3)25/3期着地は22期連続で営業増益と営業過去最高益を見込む同社計画を上回る公算が大きいとTIWは見ることに加え、(4)M&Aと多角化といった成長戦略の着実な推進により安定的に成長が続いていることを踏まえると25/3期TIW予想PER7.0倍などの株価指標面には割安感が強いと考えることなどによる。
予想ROE:10.3% PBR:0.7倍、来期予想PER:6.7倍、来期予想EPS成長率:3%株価(12/6 終値):1,881円 Fモデルによる理論株価:2676円(12月6日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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