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ナガイレーベンのニュース
■業績動向
● 2020年8月期第1四半期の連結業績概要
(1) 損益状況
ナガイレーベン<7447>の2020年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.8%減の2,886百万円、営業利益が同5.9%増の669百万円、経常利益が同6.9%増の697百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.8%増の477百万円となった。
市場環境としては、2019年10月からの消費税増税に伴い、診療報酬及び介護報酬の改定が行われた。診療報酬においては、消費税対応分のプラス分を薬価実勢価格対応分のマイナス分が上回り、合計としてはマイナス改定となった。一方で介護報酬は、消費税対応分がそのままプラス改定となり、全体としてはほぼ中立の改定であったと言える。但し、2018年4月の改定に続き連続の改定となり、また異例の10月改定となったことから、市場では多少の混乱があったようだ。このような環境下で、同社の製品売上高(前年同期比)では、手術ウェア・患者ウェア等の周辺市場は堅調であったが、主力のヘルスケアウェアは市場の混乱の影響を受け減収となった。その結果、全体の売上高は前年同期比で微減となった。
原価面では、生産において為替の先物予約の効果がまだ現れなかったこと、原材料費の上昇があったこと、国内から海外への生産シフトがやや遅れたことなどから、売上総利益率は46.2%と前年同期比で0.8ポイント低下した。ただし、前年通期の売上総利益率が46.7%であったことを考えると、前年同期(第1四半期)の47.0%が通常よりやや高かったとも言えるので、この第1四半期の46.2%は必ずしも悲観する結果ではなかった。一方で販管費は、前年同期に発生した特殊要因(役員退職慰労金制度廃止に伴う功労金81百万円)が消失したことなどもあり、664百万円(前年同期比9.7%減)にとどまった。その結果、営業利益は同5.9%増となり、おおむね想定内の結果であったと言える。
アイテム別売上高
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比0.3%減の1,567百万円、ドクターウェアが同1.6%減の411百万円、ユーティリティウェアが同21.6%減の78百万円、患者ウェアが同1.7%増の490百万円、手術ウェアが同2.0%増の275百万円、シューズが同0.8%減の27百万円、その他が同7.8%減の35百万円となった。
既出のように、消費税増税に伴う診療報酬改定が異例の10月に行われたことの影響もあり、主力のヘルスケアウェアが減収となったが、手術ウェアや患者ウェアなどの周辺市場製品の増加でカバーし、全体としてはほぼ前年同期並みを維持した。
財務内容は堅固、手元の現金及び預金は222億円、自己資本比率は90.4%
(2) 財務状況
財務状況は引き続き安定している。2020年8月期第1四半期末の資産合計は41,155百万円となり、前期末に比べ3,126百万円減少した。流動資産は31,861百万円となり同3,192百万円減少したが、主な要因は現金及び預金の減少2,955百万円、受取手形及び売掛金の減少585百万円、たな卸資産の増加686百万円など。一方で固定資産は9,293百万円となり、同66百万円増加したが、主に減価償却費増による有形固定資産の減少21百万円、投資その他の資産の増加90百万円による。
負債合計は3,960百万円となり、前期末比599百万円減少した。主な要因は、未払法人税等の減少746百万円など。純資産合計は37,194百万円となり、同2,526百万円減少したが、主な要因は、配当金の支払いによる利益剰余金の減少1,517百万円、自己株式の取得1,031百万円など。この結果、2020年8月期第1四半期末の自己資本比率は、前期末に比べて0.7ポイントアップして90.4%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YM>
● 2020年8月期第1四半期の連結業績概要
(1) 損益状況
ナガイレーベン<7447>の2020年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.8%減の2,886百万円、営業利益が同5.9%増の669百万円、経常利益が同6.9%増の697百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.8%増の477百万円となった。
市場環境としては、2019年10月からの消費税増税に伴い、診療報酬及び介護報酬の改定が行われた。診療報酬においては、消費税対応分のプラス分を薬価実勢価格対応分のマイナス分が上回り、合計としてはマイナス改定となった。一方で介護報酬は、消費税対応分がそのままプラス改定となり、全体としてはほぼ中立の改定であったと言える。但し、2018年4月の改定に続き連続の改定となり、また異例の10月改定となったことから、市場では多少の混乱があったようだ。このような環境下で、同社の製品売上高(前年同期比)では、手術ウェア・患者ウェア等の周辺市場は堅調であったが、主力のヘルスケアウェアは市場の混乱の影響を受け減収となった。その結果、全体の売上高は前年同期比で微減となった。
原価面では、生産において為替の先物予約の効果がまだ現れなかったこと、原材料費の上昇があったこと、国内から海外への生産シフトがやや遅れたことなどから、売上総利益率は46.2%と前年同期比で0.8ポイント低下した。ただし、前年通期の売上総利益率が46.7%であったことを考えると、前年同期(第1四半期)の47.0%が通常よりやや高かったとも言えるので、この第1四半期の46.2%は必ずしも悲観する結果ではなかった。一方で販管費は、前年同期に発生した特殊要因(役員退職慰労金制度廃止に伴う功労金81百万円)が消失したことなどもあり、664百万円(前年同期比9.7%減)にとどまった。その結果、営業利益は同5.9%増となり、おおむね想定内の結果であったと言える。
アイテム別売上高
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比0.3%減の1,567百万円、ドクターウェアが同1.6%減の411百万円、ユーティリティウェアが同21.6%減の78百万円、患者ウェアが同1.7%増の490百万円、手術ウェアが同2.0%増の275百万円、シューズが同0.8%減の27百万円、その他が同7.8%減の35百万円となった。
既出のように、消費税増税に伴う診療報酬改定が異例の10月に行われたことの影響もあり、主力のヘルスケアウェアが減収となったが、手術ウェアや患者ウェアなどの周辺市場製品の増加でカバーし、全体としてはほぼ前年同期並みを維持した。
財務内容は堅固、手元の現金及び預金は222億円、自己資本比率は90.4%
(2) 財務状況
財務状況は引き続き安定している。2020年8月期第1四半期末の資産合計は41,155百万円となり、前期末に比べ3,126百万円減少した。流動資産は31,861百万円となり同3,192百万円減少したが、主な要因は現金及び預金の減少2,955百万円、受取手形及び売掛金の減少585百万円、たな卸資産の増加686百万円など。一方で固定資産は9,293百万円となり、同66百万円増加したが、主に減価償却費増による有形固定資産の減少21百万円、投資その他の資産の増加90百万円による。
負債合計は3,960百万円となり、前期末比599百万円減少した。主な要因は、未払法人税等の減少746百万円など。純資産合計は37,194百万円となり、同2,526百万円減少したが、主な要因は、配当金の支払いによる利益剰余金の減少1,517百万円、自己株式の取得1,031百万円など。この結果、2020年8月期第1四半期末の自己資本比率は、前期末に比べて0.7ポイントアップして90.4%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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