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コンドーテックのニュース
■事業概要
1. 事業内容
コンドーテック<7438>の事業は産業資材、鉄構資材、電設資材の3つにセグメントされる。2019年3月期第2四半期の売上高構成比は産業資材が56%、鉄構資材が29%、電設資材が15%で、調整前営業利益構成比は産業資材が52%、鉄構資材が43%、電設資材が5%となっている。
産業資材では、ターンバックルやシャックル、足場吊りチェーン、フック・クリップ、各種鋲螺(ねじ・釘)、コンテナバッグ、ブルーシート、機械装置など土木・建築資材を、ゼネコンや商社、金物屋、資材問屋、プロショップ(ホームセンター)など約15,000社に、国内30の販売拠点から供給している。自社製品の売上高比率は14%、輸入商品の比率は26%である。鉄構資材では、ターンバックルブレースやアンカーボルト、ハイテンションボルト、自立コンピース、セラミックスタブなど建築関連資材を扱っており、鉄骨加工業者約5,000社に国内17拠点から直接販売している。自社製品比率は32%、輸入商品比率は6%である。
産業資材は、取扱商材が多岐にわたり業績が安定しているため、同社全体の収益源となっている。一方鉄構資材は、鉄骨需要量の増減を反映して業績が相対的に振れやすいが、鍛造からの一貫生産が強みで、大きな災害でも緊急対応が可能である。取扱アイテム数は産業資材と鉄構資材の合計で40,000点に上り、足場吊りチェーンやターンバックル、シャックルなどマーケットシェアの高い製商品から、今後開拓の余地の大きい製商品まで幅広く取り扱っている。
電設資材は子会社の三和電材が、空調機器や照明器具、エコ商品、分電盤・制御盤など電設資材を、家屋、ビル、施設、工場などの建設に携わる電気工事業者や家電小売店向けに販売している。取扱商品数は約10,000点で、販売先は約4,500社、販売拠点は15である。すべて仕入商品で、愛知県と岐阜県を中心にドミナント展開しており、安定した収益を確保している。
様々な場面で使用されている
2. 代表的製商品
同社の製商品は様々な場面、様々な場所で使用されるため、アイテム数が非常に多くなる。なかでも、足場吊りチェーンは同社自信の自社製品である。同社は建設や荷役~船舶、コンベヤ、漁業など用途に応じて様々なチェーンを扱っているが、足場吊りチェーンは、建築現場や高所作業用の足場を支える重要な部材であるため、強い強度が求められる。同社の九州工場は仮設工業会の認定検査に合格しており、耐力と性能を保証した足場吊りチェーンとして評価が高い。
耐震用筋交いであるターンバックルブレースは、同社の主力製品である。建物に取り付けることで地震による横から押される力に突っ張って対抗し、建物の変形を防いで倒壊を回避することができる。ショッピングセンターや工場、倉庫などの鉄骨建築や鉄骨プレハブ住宅などのほか、駅のホームの屋根にも使われている。新耐震基準ではターンバックルブレースの使用が定められており、同社は基準に適合した様々な受注生産品を短納期で全国隅々へ届ける体制を構築している。
アンカーボルトは、ビルやマンションなど鉄骨建築の建物と、土地に施工した基礎コンクリートをつなぐ、縁の下の力持ち的な重要部材である。地震や台風の際、建物に水平方向や垂直方向に強い力が働き、大きな引き抜きの力がかかる。しかし、アンカーボルトによって基礎コンクリートに取り付けられた建物は、引き抜きの力による移動や転倒を防ぐことができる。従って製品の品質や施工技術が差別化ポイントとなるが、同社の製品は、日本工業規格(JIS)によって耐力と性能が保証されている。また、アンカーボルトは製造販売だけにとどまらず、施工の請負も行っている。
角フックボルト(橋枕木用角フックボルト)は列車の橋げたと枕木を固定する、鉄道の安全運行を支える重要な部材である。従来のボルトは丸形で、列車の振動によりナットが緩むとボルトが回ってしまい、頻繁な点検作業が必要だった。同社が開発した角フックボルトは、枕木に開けた角穴に対してボルト本体も角形になっているため、ボルト本体の回転を防ぐことができ、点検作業を大幅に減らすことができる。また、既設の丸穴に対応する「丸穴用」も新開発した。現在では全国の鉄道各社で幅広く使われている。
コンテナバッグは、地震や台風などの災害防止や復旧作業で使用される大型の土のう袋である。飼料や肥料、樹脂ペレット、産業廃棄物などの輸送や保管にも使用される。放射性物質の除染にも用いられている。同社の耐候性大型土のうは、野外での使用を前提に紫外線による劣化を大幅に抑制するなど、過酷な条件にも耐えられる強度を実現している。緊急災害時にいち早く現場に届けられるよう、大阪と関東のバックヤードに常時在庫している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<SF>
1. 事業内容
コンドーテック<7438>の事業は産業資材、鉄構資材、電設資材の3つにセグメントされる。2019年3月期第2四半期の売上高構成比は産業資材が56%、鉄構資材が29%、電設資材が15%で、調整前営業利益構成比は産業資材が52%、鉄構資材が43%、電設資材が5%となっている。
産業資材では、ターンバックルやシャックル、足場吊りチェーン、フック・クリップ、各種鋲螺(ねじ・釘)、コンテナバッグ、ブルーシート、機械装置など土木・建築資材を、ゼネコンや商社、金物屋、資材問屋、プロショップ(ホームセンター)など約15,000社に、国内30の販売拠点から供給している。自社製品の売上高比率は14%、輸入商品の比率は26%である。鉄構資材では、ターンバックルブレースやアンカーボルト、ハイテンションボルト、自立コンピース、セラミックスタブなど建築関連資材を扱っており、鉄骨加工業者約5,000社に国内17拠点から直接販売している。自社製品比率は32%、輸入商品比率は6%である。
産業資材は、取扱商材が多岐にわたり業績が安定しているため、同社全体の収益源となっている。一方鉄構資材は、鉄骨需要量の増減を反映して業績が相対的に振れやすいが、鍛造からの一貫生産が強みで、大きな災害でも緊急対応が可能である。取扱アイテム数は産業資材と鉄構資材の合計で40,000点に上り、足場吊りチェーンやターンバックル、シャックルなどマーケットシェアの高い製商品から、今後開拓の余地の大きい製商品まで幅広く取り扱っている。
電設資材は子会社の三和電材が、空調機器や照明器具、エコ商品、分電盤・制御盤など電設資材を、家屋、ビル、施設、工場などの建設に携わる電気工事業者や家電小売店向けに販売している。取扱商品数は約10,000点で、販売先は約4,500社、販売拠点は15である。すべて仕入商品で、愛知県と岐阜県を中心にドミナント展開しており、安定した収益を確保している。
様々な場面で使用されている
2. 代表的製商品
同社の製商品は様々な場面、様々な場所で使用されるため、アイテム数が非常に多くなる。なかでも、足場吊りチェーンは同社自信の自社製品である。同社は建設や荷役~船舶、コンベヤ、漁業など用途に応じて様々なチェーンを扱っているが、足場吊りチェーンは、建築現場や高所作業用の足場を支える重要な部材であるため、強い強度が求められる。同社の九州工場は仮設工業会の認定検査に合格しており、耐力と性能を保証した足場吊りチェーンとして評価が高い。
耐震用筋交いであるターンバックルブレースは、同社の主力製品である。建物に取り付けることで地震による横から押される力に突っ張って対抗し、建物の変形を防いで倒壊を回避することができる。ショッピングセンターや工場、倉庫などの鉄骨建築や鉄骨プレハブ住宅などのほか、駅のホームの屋根にも使われている。新耐震基準ではターンバックルブレースの使用が定められており、同社は基準に適合した様々な受注生産品を短納期で全国隅々へ届ける体制を構築している。
アンカーボルトは、ビルやマンションなど鉄骨建築の建物と、土地に施工した基礎コンクリートをつなぐ、縁の下の力持ち的な重要部材である。地震や台風の際、建物に水平方向や垂直方向に強い力が働き、大きな引き抜きの力がかかる。しかし、アンカーボルトによって基礎コンクリートに取り付けられた建物は、引き抜きの力による移動や転倒を防ぐことができる。従って製品の品質や施工技術が差別化ポイントとなるが、同社の製品は、日本工業規格(JIS)によって耐力と性能が保証されている。また、アンカーボルトは製造販売だけにとどまらず、施工の請負も行っている。
角フックボルト(橋枕木用角フックボルト)は列車の橋げたと枕木を固定する、鉄道の安全運行を支える重要な部材である。従来のボルトは丸形で、列車の振動によりナットが緩むとボルトが回ってしまい、頻繁な点検作業が必要だった。同社が開発した角フックボルトは、枕木に開けた角穴に対してボルト本体も角形になっているため、ボルト本体の回転を防ぐことができ、点検作業を大幅に減らすことができる。また、既設の丸穴に対応する「丸穴用」も新開発した。現在では全国の鉄道各社で幅広く使われている。
コンテナバッグは、地震や台風などの災害防止や復旧作業で使用される大型の土のう袋である。飼料や肥料、樹脂ペレット、産業廃棄物などの輸送や保管にも使用される。放射性物質の除染にも用いられている。同社の耐候性大型土のうは、野外での使用を前提に紫外線による劣化を大幅に抑制するなど、過酷な条件にも耐えられる強度を実現している。緊急災害時にいち早く現場に届けられるよう、大阪と関東のバックヤードに常時在庫している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<SF>
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