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松屋アールアンドディのニュース
(執筆:2020年4月21日)
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
新型コロナウイルスが多くの国や地域で感染が拡大しております。この状況をみると、世界が相互依存していることがあらためて証明されたかのようです。世界に張り巡らされたサプライチェーンや流通ネットワークが滞り、今回のような混乱が招かれたことは世界中の企業にとって教訓となっていることでしょう。
コロナ禍を生き延びた企業は、製造拠点を海外に置くリスクを強く思い知らされ、生産拠点を国内へと移す、あるいは部材の調達先を国内企業にシフトさせる動きを今後強めていくのではないでしょうか。今般の新型コロナウイルスによる混乱は、これまでの資本主義、都市構造のあり方を一変させていく可能性があります。
感染拡大により、既存の経済体制に変化の予兆を感じるなか、今回は新興市場で成長性のある企業を見ていきたいと思います。マザーズ指数が反発傾向にあり、新興市場に資金流入が見られています。また、4月6日に松屋アールアンドディ<7317>が東証マザーズ上場後、IPOは長期間休止状態となっておりますが、直近の上場銘柄が賑わっています。
◆売上高が連続10四半期以上連続増収の新興株
今回は、東証マザーズ・ジャスダックに上場している銘柄のうち、1)時価総額が50~500億円の中小型株、2)売上高の連続増収回数が連続10四半期以上、という条件でマネックス証券「銘柄スカウター」の10年スクリーニングを活用して銘柄を絞りました。その中から、注目の銘柄をいくつか取り上げたいと思います。(※スクリーニングは4月20日に実施しています)
・マーケットエンタープライズ<3135>
同社は「リユースを核とした最適化商社」を目指し、インターネットに特化したリユース事業を展開しています。
2月14日の決算発表(2020年6月期上期)では、売上高が前年同期比35.1%増の51.79億円、営業利益が同2.1倍の3.09億円、経常利益が同2.1倍の3.08億円、純利益が同2.5倍の1.67億円となり、上期過去最高の売上高・営業利益を達成しています。また、従来は下期偏重の傾向があったなかで、今期は売上高・利益の全項目において50%超の進捗率となっています。通期予想は据え置きとしていますが、この予想は保守的との見方が強いです。
・日本サード・パーティ<2488>
ICTソリューション事業が主力の同社は、AI分野に注力したICTシステムの設計や構築、運用、保守サービスを提供、また教育ソリューション事業等も展開しています。新型コロナウイルスの対策として、自治体などでチャットボットが普及すると見込まれAI関連株が物色されており、同社も注目されているようです。
2月13日に2020年3月期業績予想を上方修正しており、営業利益は従来予想の3.65億円から4.19億円(前期実績2.38億円)としています。ICTソリューションセグメント、教育ソリューションセグメント、西日本ソリューションセグメントで想定よりも利益率の高い業務が受託でき、業績が堅調に推移していることに加え、今後の経営環境を総合的に勘案しても、引き続き注目です。
・その他、オンライン英会話で最大手のレアジョブ<6096>、オンライン診療も手掛けるメドピア<6095>など、オンライン関連銘柄も注目となりそうです。
◆直近IPO銘柄が物色対象に
新興市場では、2020年のIPO銘柄に対する個人投資家の物色意欲が旺盛のようです。サイバーセキュリティクラウド<4493>、関通<9326>など、初値に比べ株価が上昇している銘柄もあります。この様な市況の中でも堅調なIPO銘柄は何度も循環物色される傾向がありますので、利益確定タイミングで押しが入るタイミングを見計らいたいです。直近IPO銘柄の中でも引き続き注目の銘柄を取り上げます。
・Macbee Planet<7095>
データを活用したマーケティング分析サービスの提供を行っています。2019年4月期実績で売上高の98.4%を占めるアナリティクスコンサルティング事業では、データ解析プラットフォーム「ハニカム」を活用することで、複数のメディアにまたがって出稿しているWeb広告の一元管理を行っています。マーケティングテクノロジー事業ではWeb接客ツール「Robee」を展開しています。AI、ビッグデータといった人気の投資テーマに乗っていることもあり、堅調な値動きが続いています。
・ビザスク<4490>
ビジネス領域特化の日本最大級ナレッジシェアプラットフォーム「ビザスク」「ビザスクlite」の運営を展開しています。トヨタ自動車<7203>、パナソニック<6752>などにもサービス導入実績があります。同社は、4月14日の決算発表では、2020年2月期の営業利益が前期比2.8倍の0.71億円へ拡大しています。
・その他、業務用施設を対象とした空調システム機器の開発などを手掛ける木村工機<6231>は高品質な空気環境へのニーズが高まる中で注目のIPO銘柄となっています。
(その他の代表的な『コロナショックの中でも、注目の新興銘柄』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
<CN>
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
新型コロナウイルスが多くの国や地域で感染が拡大しております。この状況をみると、世界が相互依存していることがあらためて証明されたかのようです。世界に張り巡らされたサプライチェーンや流通ネットワークが滞り、今回のような混乱が招かれたことは世界中の企業にとって教訓となっていることでしょう。
コロナ禍を生き延びた企業は、製造拠点を海外に置くリスクを強く思い知らされ、生産拠点を国内へと移す、あるいは部材の調達先を国内企業にシフトさせる動きを今後強めていくのではないでしょうか。今般の新型コロナウイルスによる混乱は、これまでの資本主義、都市構造のあり方を一変させていく可能性があります。
感染拡大により、既存の経済体制に変化の予兆を感じるなか、今回は新興市場で成長性のある企業を見ていきたいと思います。マザーズ指数が反発傾向にあり、新興市場に資金流入が見られています。また、4月6日に松屋アールアンドディ<7317>が東証マザーズ上場後、IPOは長期間休止状態となっておりますが、直近の上場銘柄が賑わっています。
◆売上高が連続10四半期以上連続増収の新興株
今回は、東証マザーズ・ジャスダックに上場している銘柄のうち、1)時価総額が50~500億円の中小型株、2)売上高の連続増収回数が連続10四半期以上、という条件でマネックス証券「銘柄スカウター」の10年スクリーニングを活用して銘柄を絞りました。その中から、注目の銘柄をいくつか取り上げたいと思います。(※スクリーニングは4月20日に実施しています)
・マーケットエンタープライズ<3135>
同社は「リユースを核とした最適化商社」を目指し、インターネットに特化したリユース事業を展開しています。
2月14日の決算発表(2020年6月期上期)では、売上高が前年同期比35.1%増の51.79億円、営業利益が同2.1倍の3.09億円、経常利益が同2.1倍の3.08億円、純利益が同2.5倍の1.67億円となり、上期過去最高の売上高・営業利益を達成しています。また、従来は下期偏重の傾向があったなかで、今期は売上高・利益の全項目において50%超の進捗率となっています。通期予想は据え置きとしていますが、この予想は保守的との見方が強いです。
・日本サード・パーティ<2488>
ICTソリューション事業が主力の同社は、AI分野に注力したICTシステムの設計や構築、運用、保守サービスを提供、また教育ソリューション事業等も展開しています。新型コロナウイルスの対策として、自治体などでチャットボットが普及すると見込まれAI関連株が物色されており、同社も注目されているようです。
2月13日に2020年3月期業績予想を上方修正しており、営業利益は従来予想の3.65億円から4.19億円(前期実績2.38億円)としています。ICTソリューションセグメント、教育ソリューションセグメント、西日本ソリューションセグメントで想定よりも利益率の高い業務が受託でき、業績が堅調に推移していることに加え、今後の経営環境を総合的に勘案しても、引き続き注目です。
・その他、オンライン英会話で最大手のレアジョブ<6096>、オンライン診療も手掛けるメドピア<6095>など、オンライン関連銘柄も注目となりそうです。
◆直近IPO銘柄が物色対象に
新興市場では、2020年のIPO銘柄に対する個人投資家の物色意欲が旺盛のようです。サイバーセキュリティクラウド<4493>、関通<9326>など、初値に比べ株価が上昇している銘柄もあります。この様な市況の中でも堅調なIPO銘柄は何度も循環物色される傾向がありますので、利益確定タイミングで押しが入るタイミングを見計らいたいです。直近IPO銘柄の中でも引き続き注目の銘柄を取り上げます。
・Macbee Planet<7095>
データを活用したマーケティング分析サービスの提供を行っています。2019年4月期実績で売上高の98.4%を占めるアナリティクスコンサルティング事業では、データ解析プラットフォーム「ハニカム」を活用することで、複数のメディアにまたがって出稿しているWeb広告の一元管理を行っています。マーケティングテクノロジー事業ではWeb接客ツール「Robee」を展開しています。AI、ビッグデータといった人気の投資テーマに乗っていることもあり、堅調な値動きが続いています。
・ビザスク<4490>
ビジネス領域特化の日本最大級ナレッジシェアプラットフォーム「ビザスク」「ビザスクlite」の運営を展開しています。トヨタ自動車<7203>、パナソニック<6752>などにもサービス導入実績があります。同社は、4月14日の決算発表では、2020年2月期の営業利益が前期比2.8倍の0.71億円へ拡大しています。
・その他、業務用施設を対象とした空調システム機器の開発などを手掛ける木村工機<6231>は高品質な空気環境へのニーズが高まる中で注目のIPO銘柄となっています。
(その他の代表的な『コロナショックの中でも、注目の新興銘柄』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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