ヨロズ、今期経常を一転69％増益に上方修正、配当も無配→13円実施へ

　ヨロズ <7294> が3月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の3億円→13億円(前期は7.7億円)に4.3倍上方修正し、一転して68.8％増益見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の15億円の赤字→80億円の赤字(前期は129億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の39.1億円→49.1億円(前年同期は12億円)に25.5％増額し、増益率が3.3倍→4.1倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当は13円(前期は25円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の通期連結業績予想につきましては、第４四半期での国内拠点における収益改善の進展及び更なる本社部門の経費削減などにより通期営業損益の黒字化及び経常損益の黒字幅の増加を見込む一方、上記の減損損失計上及び繰延税金資産の取り崩しに伴い、親会社株主に帰属する当期純損益（損失）を修正いたします。　なお、通期連結業績予想における海外子会社財務諸表の換算は、次の為替レートを前提としております。１米ドル＝106.76円、１メキシコペソ＝5.00円、１タイバーツ＝3.42円、１中国元＝15.48円・・・・・・・・・・・・・・・・・(注１)１ブラジルレアル＝18.90円、１インドルピー＝1.41円、千インドネシアルピア＝7.20円・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(注２)　(注１）12月決算会社（2020年１月～2020年12月の平均レート）　(注２） ３月決算会社（2020年４月～ 2021年 ３月の予想平均レート）

　　2021年３月期の配当につきましては、当期が赤字見通しであることに加え、新型コロナウイルスの感染の収束が見通せない状況であることから、これまで無配とさせていただいておりましたが、上記のとおり営業損益及び経常損益の黒字化が見込める状況となったこと、及び親会社株主に帰属する当期純損益（損失）の要因である減損損失はキャッシュフローの減少を伴わない費用であることに鑑み、株主さまのご支援に報いるため、当期の期末配当については、前年度期末配当と同額の１株当たり13円を実施させていただく予定であります。＊上記の予想は、本資料の発表時における将来の経済環境予想等の前提に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想値と異なる可能性があります。