日精機、前期最終を一転赤字に下方修正

　日本精機 <7287> [東証２] が5月21日後場(14:00)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の42億円の黒字→3.5億円の赤字(前の期は115億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結営業利益は従来予想の60億円→76億円(前の期は142億円)に26.7％上方修正し、減益率が57.8％減→46.5％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の25.1億円の黒字→20.3億円の赤字(前年同期は68億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年3月期通期の連結業績につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により売上収益が減少しましたが、経費削減等に努めたことにより営業利益は前回公表値を上回る見込みとなりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、今後の業績動向等を総合的に勘案し、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、繰延税金資産の取り崩しを行う予定のため、前回公表値を下回る見込みとなりましたので、上記のとおり連結業績予想を修正いたします。（注）上記の業績予想は、現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は、様々な要因により大きく異なる可能性があります。